まとめ
薬草園というと、「観賞用の植物園」と思われることもありますが、実はそこは、薬の起源と命のつながりを体感できる専門的な現場です。薬剤師はそこで、薬用植物を育て、管理し、教育し、時には毒とも向き合いながら、 「薬がどこから来て、どう使われるべきか」を考え続けています。この仕事に派手さはありません。でも、その根底には、“薬は人の体だけでなく、自然とも向き合うものだ”という哲学があります。薬を出すだけでなく、薬を育て、薬を伝える。 薬草園というフィールドには、そんな薬剤師のもう一つの顔が、静かに息づいています。
参考文献
薬用植物の栽培と採取,加工に関する手引き (日本漢方生薬製剤協会)
附属薬用植物園の使命と役割について考える

