
ドラマストリーム「スクープのたまご」(毎週火曜深夜0:58-1:28、TBSほか/TVerにて配信あり)の11月11日放送の第6号(本作では、「話」ではなく、週刊誌にちなんで「号」と表記)で、日向子(奥山葵)はイケメン実業家の青島征也(古屋呂敏)にインタビューすることに。キャリアアップのきっかけになると考えた彼女は大ハリキリで臨むが、実はこれには重大な思惑が隠されていた…。 (以下、ネタバレがあります)
■スクープと向き合い、記者として成長していく姿を描く
本作は、大崎梢氏の同名小説をドラマ化。大手出版社の「週刊千石」編集部に異動となった入社2年目の信田日向子が、芸能ネタや横領、不審死事件など、さまざまなスクープと向き合い、記者として成長していく姿を描いていく。有名週刊誌への綿密な取材によるリアリティー満載の描写で、週刊誌編集部の裏側ものぞけるようになっている。
■村井からの提案
上司の言いなりではなく自分主導で動きたいと考えている日向子は、以前居たPR誌の編集部で担当していたインタビューを「週刊千石」でもできないかと模索していたところ、先輩記者の村井(夙川アトム)から、若手実業家の青城にインタビューすることを提案された。「イケメンに会えるかもしれない!」とテンションが上がった彼女は、その提案を請けることにした。
「キャリアアップのチャンス到来!」と、張り切って準備にかかった彼女は、青城について過去の記事を読み漁った。青城は家業のアパレルメーカーの業績が悪化し、大学在学中から店を手伝い、社長になってからは様々な改革に取り組んで、わずか数年で全国的なブランドにまでのし上げた人物。苦労人で従業員想い。人柄も良く、責任感も強い完璧な彼からどうすれば意外性のある話を引き出せるのかと思いをめぐらせた。

■村井と北浜の笑顔の意味…
悩んでいる日向子に、村井は、青城が見かけよりもずっと貪欲で自信家だと告げ、そういう人間の心をくすぐる手紙を書けばいいとアドバイス。そして、どこか含みのある薄い笑顔で「がんばってね♪」とワザとらしく言って部屋を出ていった。
村井の笑顔に違和感を覚えた日向子は、彼女が青城のインタビューにとりかかっている事を知ったデスクの北浜(赤ペン瀧川)にも「インタビューの依頼、がんばって♪」と含み笑顔で励まされ、ますます違和感を募らせた…。
普段なかなか見せない村井と北浜の笑顔…2人は何らかの理由でもともと青城を狙っていたのではないか?日向子は、この企画には“ウラ”があり、ただ事ではないと胸騒ぎを覚えていたところに、後輩記者の阿久津(大倉空人)から、先日北浜に青城の知り合いは居ないか、と尋ねられたことを聞き、疑念は確信に変わりつつあった。
心をくすぐる手紙…日向子は心を込めて直筆で書いた取材依頼の手紙を送ったところ、青城から取材を受けるとの返事が。浮かれる日向子に、同期の明日香(黒瀬ひな)は「うまい話には裏がある」と釘を刺し、「きれいな薔薇には棘がある」「良薬、口に苦し」などのことわざを持ち出して、危機感を煽った。

■村井からの注意点
取材当日、彼女は自腹で買った青城のブランドの洋服を身につけて出勤。インタビューに臨む前に、村井に、思い切って「青城について何か思うところがあるのではないか」と気になっていたことを尋ねてみた。無いわけではないが、日向子に話せるほどの裏付けが取れていない、と答える村井に、インタビューの本当の目的は自分は知らない方がいいのか?と尋ね返した。
村井は、もったいぶっているようで申し訳ないと謝り、「インタビューはなごやかに進めてもらえれば、それで充分」と、これは本心だと告げ、青島との繋がりができただけでも収穫。できれば、青島と個人的に連絡先を交換できたら、さらにありがたい、と付け加えた
イケメンの有名人と個人的な繋がりなんて…とうろたえる彼女を「できれば。だから」と落ち着かせた村井は、「もし途中で何かに気付いたりピンとくるようなことがあっても、ポーカーフェイスを守るように」と、注意点を伝えた。
■イケメンの好青年・青島
取材場所に1人でやってきた青城は、イメージ通りの好感の持てるイケメンで、日向子はうっとり。見とれている日向子に、カメラマンの洲崎(永岡佑)が飲み物を出すように声をかけ、彼女は我に返った。
コーヒーを用意する間、青城は、日向子と洲崎は知り合いなのかと尋ねた。他愛ない雑談だと思った日向子は、洲崎とは同じ事件班で良く一緒に動いていると話し始めた。「事件班?」。青島のつぶやきに、洲崎が慌てて、自分はフリーのカメラマンで、「週刊千石」の記事全般を担当しているのだと説明。
すると日向子は、インタビューは普通、写真部のカメラマンが撮ることが多いが、この企画が決まって、急遽洲崎に変更になったのだ、と余計なことを話し始め、洲崎はその言葉を遮るように話題を変えた。だが、青島は洲崎に、普段は事件関係がメインなのかとさらに尋ね、洲崎は、何でも撮ることを強調。今日は不慣れな日向子を気遣った編集部が、気心が知れている自分をあてがったのだ、と特に意味が無いことを告げるのだった。

■青島と連続不審死事件
次に青島は、日向子が直筆の手紙を送ったことに感銘を受けたと話し、「僕がインタビューしたいぐらい」と、日向子を喜ばせ、彼女の緊張は解けていった。
出身地などを尋ねる青城に、自分の生い立ちなどを話してなごやかな空気になる中、青島の出身地が新潟だという話題に。新潟に来たことがあるかと尋ねられた日向子は、「ひと月ほど前に仕事で…」と答えた。が、その瞬間、指名手配犯である久保塚の保護司の消息を調べに行ったこと、久保塚が連続不審死事件に関与しているかもしれないことなどを一気に思い出し、彼女は動揺してコーヒーをこぼしてしまった。村井から「ポーカーフェイスを守るように」と言われていたのを思い出し、汚した服を洗いに行ってくると告げて、部屋を出た。
■日向子、自分の勘のニブさに愕然
トイレで頭を冷やしながら、日向子は、このインタビューが村井の提案だったこと、カメラマンが洲崎に急遽変更になったことを総合的に考え、このタイミングでの青城への接近が偶然ではないことを悟った。青島は、事件にかかわっている…そう確信した日向子は「私、バカじゃない?どんだけ勘がにニブいの…」と自分の浅はかさに愕然とした。
この事実に気付いた日向子は、果たして青島に平静を装ってインタビューできるのだろうか。こちらの思惑を絶対に気付かれてはならない。次回、とてつもない重責を負って、彼女は青島と向き合う…。
◆文=ザテレビジョンドラマ部


