2.水ぶくれ・皮膚のめくれ
赤みだけでなく水ぶくれ(水疱)がある、あるいは皮膚がめくれている場合は、Ⅱ度熱傷に移行しています。肉球や腹部は被毛で見えにくいため、触られるのを嫌がる部位がないかも手がかりになります。
低温やけどの見落としにより進行したケース、電気ケトル・ストーブなど高温物への接触、炊飯器の蒸気を浴びたケースなどが考えられます。いずれも皮膚ダメージが大きい状態です。
すぐに様子見をしないで病院に連れていきましょう。
この際、水疱はつぶさない、軟膏や油分は塗らない、氷水は使わないこと。診療時間外は夜間救急を利用してください。
3.皮膚が焼けただれる
被毛がはげ、その下の皮膚が白っぽい・黒く焦げている、感覚が鈍い、強い痛みがあるなどはⅢ度熱傷のサインです。熱湯を浴びたり薬品に触れたりしただけでなく、鍋やポットの転倒などでも起きやすく、緊急対応が必要です。
勝手な判断をせずかならず動物病院に電話し、指示に従ってください。
Ⅲ度では壊死組織の除去など、外科処置が必要になることもあります。以後は洗浄・内服・塗布薬・ガーゼ交換など、指示に沿って在宅ケアを行います。

