まとめ
やけどは猫種や年齢を問わず起こり得ます。なかでも、好奇心旺盛な子猫・若齢猫はケトルやストーブに近づく、遊びの勢いで器具を倒すなどの事故に注意してください。
一方、のんびりした性格や高齢の猫は、低温やけどに要注意です。ホットカーペット上で長く眠るとリスクが高まります。
低温やけどは、約44~50℃程度の温度でも、長時間(数十分~数時間)同じ部位が触れ続けると発生する可能性があります。猫は皮膚が薄く、人より悪化しやすいこと、自然治癒に任せないほうがよいことを覚えておきましょう。
受診時は、可能ならエリザベスカラーを装着して患部を舐めて悪化させるのを防ぐと安心です。
万が一愛猫がやけどをしてしまった場合、まずは飼い主さんが冷静になることが大切です。軽度であるⅠ度、またはⅡ度までのやけどの場合は応急処置を、それ以上の場合は病院に連絡をするようにシミュレーションをしておいてください。
日頃からの予防も重要です。「キッチンへの出入りを禁止する」「ストーブには囲いをつけておく」「お湯を沸かしている最中やカップラーメンの待ち時間は目を離さない」などの予防策を心がけましょう。

