滲出性中耳炎の前兆や初期症状について
滲出性中耳炎の初期症状は以下の通りです。
耳の詰まった感じ（耳閉感）：耳の中が詰まった感じがします。
難聴：特に低い音が聞こえにくくなります。
自声強調：自分の声が耳の中で響いて聞こえます。
耳の中での動き：耳の中でごそごそと何かが動く感じがします。
滲出性中耳炎は急性中耳炎とは異なり、耳の痛みや発熱を伴いにくいです。そのため、特に乳幼児期の子どもに発症した際には、保護者が症状に気付いてあげる必要があります。
子どもの症状の例
聞き返す：聞こえにくいため、何度も聞き返すことが増えます。
大きな声で話す：自分の声がこもって聞こえるため、大きな声で話すようになります。
テレビの音量を上げる：テレビを見るときに音量を上げたり、近づいたりします。
呼びかけに反応しない：名前を呼ばれても反応が鈍くなることがあります。
滲出性中耳炎の前兆や初期症状が見られた場合に受診すべき診療科は、耳鼻咽喉科です。滲出性中耳炎は耳の中の炎症であり、耳鼻咽喉科での診察と治療が適しています。
滲出性中耳炎の検査・診断
滲出性中耳炎を診断するためには、以下の検査が行われます。
問診
患者さんの耳の詰まりや聞こえにくさの有無、過去の耳の病気の履歴、アレルギーの有無を確認します。 聴力検査
耳がどれくらい聞こえているかを調べます。滲出性中耳炎では特に低音が聞こえにくくなります。 ティンパノメトリー
耳の鼓膜の動きを調べます。滲出性中耳炎では鼓膜が動きにくくなります。 耳管機能検査
耳管が正常に機能しているかを確認します。 鼓膜所見
耳の中を直接観察して、鼓膜の色や形をチェックします。滲出性中耳炎では、鼓膜が赤みを帯びたり、液体が見えたりすることがあります。
