生理中にセックスするリスク
編集部
生理中のセックスにはどのようなリスクがありますか?
吉田先生
ほかの時期に比べ、性感染症のリスクが高くなります。血液は細菌やウイルスの温床になりやすいため、性感染症のリスクが高まるのです。とくにHIVや肝炎ウイルスは血液感染の経路となるため注意が必要です。コンドームの使用は必須と考えましょう。
編集部
性感染症のリスクが高まるのですね。
吉田先生
はい。そもそも生理中は妊娠の準備として厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちている状態。そのため腟や子宮内部はいつもよりデリケートになり、腟内の自浄作用は低下しています。そのため、細菌感染を起こしやすいのです。
編集部
腟内もデリケートになっているのですね。
吉田先生
剥がれ落ちた子宮内膜は、基本的に経血として外に押し出されますが、このときにセックスをすることで経血に細菌が入り、それが逆流して子宮に入ってしまうこともあります。そのため子宮内に菌が繁殖し、感染症が発症するリスクもあります。
編集部
どのような病気のリスクが高まるのですか?
吉田先生
子宮の内側にある子宮内膜という粘膜で炎症が起きる子宮内膜炎や、卵管で炎症が起きる卵管炎、お腹を覆っている腹膜に炎症が起きる腹膜炎などのリスクが高まります。とくに子宮内膜炎や卵管炎は将来的に不妊につながり、妊娠しにくい体になることもあるので注意が必要です。
生理中のセックスで気を付けること
編集部
そもそも、生理中はセックスを避けたほうがいいのでしょうか?
吉田先生
基本的に、生理中のセックスは避けることが望ましいと思います。生理中は感染症のリスクが高く、体への負担も大きくなるためです。どうしてもおこなう場合には、必ずコンドームを使用して、感染予防を徹底しましょう。
編集部
生理中にセックスをする場合、安全におこなうポイントを教えてください。
吉田先生
もっとも大切なのは感染症対策としてコンドームを使用することです。また、セックス前後のシャワーや清潔な環境作りも重要です。体調が悪いときには無理をせず、パートナーと十分に話し合っておくことが安心につながります。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあれば。
吉田先生
「生理中だから妊娠しない」というのは必ずしも正確ではありません。現在は、超音波検査や排卵診断薬を使うことで、自分が排卵しているかどうかをある程度把握することができます。また、基礎体温を記録することでも排卵のタイミングを推測できます。妊娠を望まない場合には、「現在、生理中かどうか」ということだけでなく、こうした情報をもとに妊娠のタイミングを計算したり、コンドームなどの避妊法を使用したりして、安全にセックスをおこなうようにしましょう。
編集部まとめ
体には予想外のことも起きるため、必ずしも「生理中だから妊娠しない」というわけではありません。感染症などから体を守るためにも、生理中のセックスは避けた方がよさそうです。
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