
神奈川県相模川は、7月に入ると大会シーズンとなり、高田橋エリアが多くのコンペティターたちで賑わいを見せる。しかしながら、7月初旬の相模川はダムの放水も少なく、石を見ればコケぐされ気味で青ノロも発生し始めていた。梅雨はいづこへ…?といった雰囲気で〝雨待ち〟の状況が続いていたのだ。そんな状況下であっても、暑さにも負けぬ多くの鮎たちの跳ねも見られる。はてさて、この鮎達を掛けることはできるのだろうか?参戦予定の大会下見から本番にかけての模様をリポートしていこう!
大苦戦の下見!チビ鮎から大鮎までサイズのバラツキに翻弄される…
神奈川県相模川で鮎釣り大会が開催されたのだが、その1週間前に仲間たちと共に下見釣行へ出掛けることとなった。入ったポイントは高田橋周辺。よく鮎釣り大会が開催されるエリアである。
それにしても暑い!日影のない河原は強烈な暑さだ。今年は梅雨だと言うのに雨が少なく、スコールのようなゲリラ豪雨があっても一瞬で、渇水の川が改善されるほどではない。まずはオトリ浸けのために川へ向かうと、ヘチの垢は腐り、非常に滑りやすい状態になっていた。ん~これは中々難しい釣りを強いられそうだ…。
試合開始時刻の7:00に合わせてスタートフィッシング。渇水という状況を考慮して、まずは大きな石が沈む水深のあるエリア、高田橋上から始めると、…アレッ!?掛かった。小ぶりな鮎が口掛かりしたのである。ただし、釣れたというより、ギリギリ引っ掛かった、といったところ。案の定、連発することはなく放浪する時間が続いたのであった。たまーに掛かる鮎も最小7cm最大22cmとサイズも様々。サイズのバラツキに、仕掛けや針はどんなものを使ったら良いものか?と悩んでしまう。下流へ行った友人も、瀬を攻めた友人も皆苦戦しているようだ。釣れる場所に法則は無く、誰しもが答え合わせに頭を悩ませていた…。
大会1日目を見学!おやおや鮎の状況が変わっているぞ!
釣況の芳しくなかった下見から1週間後。いよいよ2日間に渡る大会が始まった。初日は翌日に控える本番に向けてしっかり見学することにした。狙っているポイントは高田橋前後のエリアだ。橋の上から川の様子を確認すれば、目視で多くの鮎の姿を確認できた。
7時のホーンの合図で一斉にオトリ鮎が放たれる。開始3分、早速1人の選手が良型を掛ける。その後、瀬肩の浅瀬に入った選手もポツリポツリと掛け始めた。何だか下見の時とは異なる印象である。全員に満遍なく釣果がある訳ではないが、野鮎を獲れた選手は数を伸ばしている印象。1尾目に時間が掛かっても、野鮎が取れれば入れ掛かりとはいかないまでもポツポツと掛かるイメージ。
それでも、その1尾目を取るのはそう容易ではなさそうである。垢ぐされの中、鮎の通り道は中黒く石色が良い筋が見えていた。橋の上から見ているとよく分かるが、浅場、深場に関わらずやはり石色の良いポイントに入った選手が竿を曲げているようだ。

