朝から64.5cmのバスが釣れた。勝つには…どうする?
プラから3日後の大会当日。天気は曇り。暑くもなく寒くもない、穏やかな朝だった。7時30分に北湖西岸のアサヒマリーナからスタートし、一路、南湖南エリアへとレザミ号を飛ばす。とはいっても、事故が怖いので時速70km程度しか出していないが…。
プラで好感触を得ていたスポットに近づいてくると…あれ!? 先行者のバスボートがそれっぽい場所に浮いているではないか。近づいてみたが、間違いなく語り部の本命スポットだ。仕方がないので、近くのポイントから空くのを監視しながら釣りをすることにした。
その場所はウィードパッチに小魚の群れとそれを喰っているハスの群れがいる。バスもたまに小魚を狙って回遊してくるので…それをジグヘッドリグのスイミングやネコリグのズル引きなどで釣ろうと試みたが…なぜだか全然ルアーを食ってくれない。そして、本命スポットも空く気配がない。
また近くのスポットに移動した。今度はウィードではなくオダっぽい場所。2~3年前にたまたま釣れたことがあるのだ。そこで、ドライブクローラー5.5inのフリーリグを投じた。すると、いきなりロッドが絞り込まれるような重いアタリがきた! ベイトフィネスリールのスプールを押さえながら合わせると…乗った!
…が、繊細なベイトフィネスロッドだけにすぐには浮いてこない。バスが首を振った感触が手元に伝わってくる。この振り幅は…デカいぞ。ドラグを効かせながらじっくりとファイトをすることに決めた。ゆっくりと浮かせてくるとそのうちに水面に浮かび上がり、ど迫力のジャンプ!おおおお、余裕でロクマルあるぞ!ボート縁まで寄せるとまた突っ込む…が、これも想定済みなので、ドラグで逃げる。再び浮かせて…今度はネットランディング成功!やったぜ。痩せているが長さは65cmくらいなので…おそらく3,500gはあるだろう。
あとは、本命ポイントに入って2kg級を2匹釣れば優勝が見えてくる。そう思って、待っているのだが…全然空かない。なんなら他のボートも増えて、2艇で攻められているではないか。なんのことはない、自分で偶然発見したと思っていた秘密の場所の正体とは、単なるメジャースポットだったということだ。
朝イチの先行者は少なくとも10時半まであの場所に張り付いていた。さすがに諦め、今度は南湖北エリアのスポット、さらには北湖のスポットへと走り、さらにもう一度本命スポットに戻ったが…今度は他のボートが浮いていた。
結局、バックアップパターンに乏しかったせいで、ラッキーなロクマルを生かすことはできず…10位(128名中)という結果に終わった。これが生粋のトーナメンターなら、ロクマルが釣れたあとは簡単なベッドのオスを2匹釣ってスコアをまとめたりするんだろうな…。とはいえ、プラがたった1日だった割には上出来ではないかな?
気になる上位のパターンは?
では、お立ち台に上がった皆さんの釣り方を聞こう。
5位:関藤翔太さん 5,880g/3匹
場所はマイアミ浜のゴロタ。産卵がらみのバスをサイトで釣った。金曜日のプラで新しいバスがかなり入っていたので、本番でもやってみた。ゴースト(DRT)を投げて広く探り、場所を特定して狙う作戦。
4位:三木孝次郎さん 5,980g/3匹
場所は南湖西岸2~4mをライブシューティングで釣っていった。12匹くらい釣っても大きいメスは入らなかった。ルアーはリバウンドスティック7in(デプス)の3/4ozジカリグ。
3位:井上翔哉さん 6,080g/3匹
ウィードエッジとフライガードがらみの魚をヘビダンとサイコロラバー(O.S.P)でサイト。2kgちょいと1800gを2匹。数は釣れたがサイズが伸びなかった。
2位:野々口和幸さん 6,170g/3匹
先週はハードベイトのみの大会に出ていた。今週は同じ場所をハードベイトで入ったが、バスは反応せず。1匹掛けたが、アワセ切れ。11半ごろに動き回る群れを見つけ、カバースキャット3in(デプス)でラスト1時間に3匹釣った。
優勝:高橋絢也さん 6,330g/3匹
場所は北山田のシャロー。ルアーはリバウンドスティック6in(デプス)のフリーリグ。1時間で3匹揃って、59cmの3,100gが釣れた。エリアを下物に変えて、エビモにリバウンドスティックを入れたら落ちパクで釣れて入れ替え成功。
上位のヒットパターンで目立つのはライブシューティング。優勝ウェイトは語り部が想定していたよりも少し低め。参加人数128名中、釣れたのは45名となかなかのタフな琵琶湖だった。次戦は9月28日の予定。参加者の皆様、運営の皆様、おつかれさまでした!

