狭心症の初期症状
狭心症の初期症状は、胸痛だけではなく、軽い胸部圧迫感、喉・顎・肩の違和感、息切れなどさまざまです。一般的に、安静によって数分間でおさまることが多いです。
胸の違和感
胸の真ん中あたりに、明らかな痛みではなく、「胸が押される感じ」などの違和感が起こります。症状が出たら、安静になり様子を見ます。数分でおさまることがほとんどですが、繰り返したり、長時間継続したりする場合は、循環器内科を受診して下さい。
喉や肩の違和感
胸痛が目立たず、喉や肩の違和感が初期症状となることがあります。これは、心臓からの痛みが神経を通じて他の部位に放散するために起こります。症状が出たら、動くのをやめて安静にしてください。数分で軽快することがほとんどです。継続する場合は循環器内科受診をおすすめします。
胃の不快感
胸痛ではなく、胃の不快感として症状が現れることがあります。特に、食後や安静時にも起こることがあり、胃腸の不調と間違えることがあります。症状が出たら、無理に食事を続けず安静にし、落ち着くかどうか様子を見ます。一時的に改善しても繰り返す場合や、胸・喉の違和感を伴う場合は、内科や循環器内科での早期受診が望ましいです。
狭心症を発症する原因
心臓を栄養する冠動脈が狭くなり、心筋に十分な血液が届かなくなることで、胸痛をはじめとする症状が起こるのが狭心症です。冠動脈が狭くなる原因について項目ごとに説明します。
動脈硬化
最も多い原因は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病により、冠動脈の内側にプラーク(コレステロールの塊)が蓄積し、血管が狭くなる動脈硬化です。予防には、まず食生活や運動など生活習慣の改善が大切です。野菜や魚など、狭心症に良い食べ物を積極的に取り入れ、糖分や脂肪分の多い食品を控えましょう。また、緑茶や水などの狭心症に良い飲み物を意識し、過度のアルコールや甘い飲料は控えることが重要です。
冠動脈の痙攣(冠攣縮)
冠動脈が一時的にけいれんして狭くなる「冠攣縮」も原因の一つです。夜間や早朝、安静時に胸痛が出るのが特徴です。喫煙、寒冷刺激、ストレスなどが誘因になります。診断するには、循環器内科で冠攣縮の有無を確認する検査を受けましょう。
冠動脈の炎症
冠動脈に炎症が起こると、血管の壁が厚くなったり狭くなったりして血流が低下し、狭心症を起こすことがあります。代表的な疾患として、若い女性に多い高安動脈炎や、小児期に発症する川崎病の後遺症があります。これらの疾患の有無は循環器内科での精査が必要です。

