
天海祐希主演の木曜ドラマ「緊急取調室」第5シーズン(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第4話が11月13日に放送された。今回のゲストは“日本最年少の女性死刑囚”佐藤礼奈役の大原櫻子。大原は登場から、明るくはしゃいだり急に鋭い表情を見せたりと堂々たる存在感。終盤では悲痛な涙で視聴者の心を揺さぶり、その演技に視聴者から絶賛の声が上がった。(以下、第4話までのネタバレがあります)
■フリルワンピース姿の死刑囚、登場
天海演じる叩き上げの取調官・真壁有希子(天海)が、専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに可視化設備の整った特別取調室で取調べを行い、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる同シリーズ。第4話では、収監中に新たな殺人を告白した死刑囚・礼奈を取調べるエピソードが描かれた。
金銭トラブルから放火し、パパ活の客とその家族を殺害した罪ですでに死刑が確定している礼奈が、面会に来た弁護士・清原美香(高岡早紀)に「もう一人殺したのを思い出した」と告白したという。世間の注目を集めるのは確実だが、控訴の予定もない案件で新たな証拠が出たわけでもなく、担当部署が決まらない。そこで、キントリにお鉢が回ってきた。
黒いフリルワンピースをまとって取調室に現れた礼奈は、アイドルのように無邪気な笑顔で終始のらりくらりとした態度。殺したという人物の名前や状況も一切思い出せないと話し、有希子らキントリメンバーを翻弄(ほんろう)する。だが、何も新事実を聞き出せないまま制限時間を迎えたその矢先、礼奈が突然被害者の名前を口にする――という展開だった。

■明るい表情から一転…涙の本音も
取調室に入り、応対する有希子と玉垣松夫(塚地武雅)に「礼奈で~す」と屈託のない笑顔を浮かべた礼奈。冷静に聴取を進める有希子に「カッコいい~!頼りになるって感じ!できる上司って感じ!」とうっとりとした目を向けたかと思うと、横から「お訊ねしたことにお答えください」と注意した玉垣を「うるさっ」と冷たく一瞥(いちべつ)。玉垣に変わって登板した菱本進(でんでん)に「殺した人のこと、ぼちぼち思い出せたかい?」と問われると「思い出せない。礼奈、頭悪いもん!」と面白そうに笑顔を見せるなど、くるくると表情を変え、キントリメンバーを戸惑わせた。

■「礼奈は人殺しなんだよ」苦しい本音に視聴者、涙
圧巻は、そんな礼奈が本当の思いを口にするクライマックス。それまであっけらかんとした表情で「“バカなフリ”は生きるため~!」と笑顔を振りまいていた礼奈だったが、自分の言葉を丹念に聞き、信じようとしてくれるキントリメンバーに本音を吐露。やがて、孤独で悲痛な礼奈の心が浮き彫りに…。
そして最後は「礼奈は人殺しなんだよ。みんなに憎まれて死ぬしかない。泣くのも許されない」と泣き崩れ、「大丈夫。バカなフリしなきゃ生きていけない世界に、未練なんてないから」とふたたび“死刑囚”の仮面をかぶり直した。
■大原櫻子の演技に絶賛の声「すごい演技だった」
大原は2013年、5000人が参加したオーディションで映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」のヒロインを射止めてデビュー。劇中バンドのボーカルとしてCDもリリースし、翌2014年には、大原櫻子名義でもCDデビューを果たした。天海とは2024年12月~2025年1月の舞台「桜の園」で共演。今回は、清楚な美少女のイメージから一転、あざとかわいさを武器にするパパ活女子を生き生きと“怪演”した。
ストーリーが動くシーンがすべて“取調室”という室内で、ほぼ椅子に座った状態で展開される本作だけに、出演者は表情や発話といった繊細な演技で感情の動きを見せなければならない。大原は今回、天海をはじめベテランレギュラー陣に囲まれその重責をみごと果たした。
複雑なキャラクターの喜怒哀楽を表情ゆたかに体現した大原に、視聴者からは「大原櫻子ちゃんの演技力すごすぎ!神演技だったと思う」「見応えすごかった!私の中でキントリベスト回更新」「大原櫻子ちゃんの死刑囚の回、爆泣きした。泣きすぎて苦しい」「どうか控訴して、生きてほしいと本気で思った。そのくらいすごい演技だった」といった絶賛の声が飛び交っていた。

■「緊急取調室」第5シーズン
2014年に始まり、連続ドラマ4シーズンとドラマスペシャル2作品が放送された「緊急取調室」。今シーズンと12月26日(金)公開の劇場版「緊急取調室 THE FINAL」をもって完結を迎える。
そんな今シーズンも、キントリには気心の知れたメンバーが集合している。天海、でんでん、塚地のほか、ベテラン小石川春夫役に小日向文世、管理官・梶山勝利役に田中哲司。警視庁捜査一課・殺人捜査第一係の刑事コンビ“モツナベ”こと渡辺鉄次&監物大二郎を速水もこみちと鈴木浩介が演じ、有希子たちに煙たがられる警視庁副総監・磐城和久役に大倉孝二、という顔ぶれで“シリーズ史上最強の被疑者たち”に対峙していく。


