自然流産は、人工的に流産手術などを行って流産するのではなく、胎児や母体などの原因により起こる妊娠22週未満の流産のことを指します。
出血や腹痛などの痛みが事前に起こる場合もあれば、自分では気付かないうちに始まっていたケースもあります。
実際に流産した後は様々な処置等をって過ごす必要がありますが、初めて体験する人は分からない人も多いでしょう。
出血や腹痛などの症状が治まらない時は手術が必要な場合もあります。今回はそんな自然流産の注意点を紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『「自然流産」の兆候となる症状はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
自然流産後の注意点

再び妊娠することは可能でしょうか?
結論からいうと流産が起こった後も妊娠は可能ですが、子宮の問題や抗リン脂質抗体症候群をはじめとする全身疾患など、母体に原因がある場合はやはり流産する可能性があります。まずはドクターに相談してみてください。流産後一般的には生理を2,3回待って、子宮内の状態が安定してから妊活を再開することを進められる場合が多いです。3ヶ月以内に妊娠した場合でも妊娠自体に大きな影響があるという報告は乏しく、流産直後からの妊活を妨げる積極的な根拠はありません。
ご自身の年齢と精神・身体の状態に合わせて妊活を再開する期間を決めましょう。
心理的なストレスが不安です…
自然流産は妊娠した女性の10〜15%が経験している症状です。万が一流産してしまったとしても、どうか自分を責めないで下さい。流産の原因は染色体異常など、医師の力や自分の努力でも防げないものがほとんどです。この異常は健康な母体であっても一定の確率で起こります。ご自身の精神面が落ち着いたところで、健康な状態で妊活を再開してくださいね。
日常生活で気をつけなければならないことを教えてください。
流産が起こる確率を下げるためには、普段の生活に気をつけましょう。妊娠中にタバコを吸っていると、染色体異常の卵子が増加する傾向がみられます。流産の危険性が高まるため妊娠中は禁煙するのが大事です。同様にアルコール摂取も流産の危険を伴ったり、産まれてきた赤ちゃんの身体に異常をもたらす場合があります。また、妊娠中に性行為を行う際はコンドームの使用が必須です。安定期に入っている妊婦であっても、細菌感染による絨毛膜羊膜炎には気をつけましょう。流産の原因になりうる病気のため、清潔を保つためにもコンドームは絶対に使用して下さい。
最後に、読者へメッセージをお願いします
流産してしまったからといって、それはあなたの責任ではありません。無事に赤ちゃんを産むために普段から気をつけていても、流産を経験してしまう女性もいます。そんな時に自分を責めてしまうと余計にメンタルが保てません。決して自分を責めないで下さい。何度もいうように、自然流産はどの女性にも起こりうる症状であり、その原因はほとんどが染色体異常などご自身で防げるものではありません。流産後は肉体的にも精神的にも落ち込んでしまいますが、あまり考えこまないよう落ち着いて過ごして下さい。自分自身の健康を維持するためにも、少しずつ気持ちを切り替えていきましょう。
編集部まとめ

今回は自然流産について紹介してきました。流産が起こる原因は様々であり、確実に処置するのが困難な症状です。
流産は病院の処置では基本的にほぼ防ぐことができません。
大変つらい経験であり、すぐには難しいですが少しずつ気持ちを切り替え、自分を責めずに落ち着いて日々を過ごしましょう。

