犬の歩行に支障をきたす『ナックリング』とは? 主な原因や症状から注意すべきサインまで解説

犬の歩行に支障をきたす『ナックリング』とは? 主な原因や症状から注意すべきサインまで解説

犬のナックリングの症状

手の皮膚に怪我を負っている

ナックリングの症状には次のようなものがあります。

足の甲を地面に擦るようにして歩くことがある 歩いている途中でつまずくことがある 歩いている途中でバランス(体勢)を崩すことがある 爪の先が摩擦によって削られている 立ち上がるときに足がもつれてしまう

例えば筆者の14歳の愛犬にも、老化によるナックリングの症状がよく見られます。お散歩の最中に「おっとっと…」と声をかけることが増えました。

初期であれば、多少不安定でも散歩を楽しめますが、進行すると足先を傷つけやすくなるため注意が必要です。

注意したいこと

ナックリングには「加齢に伴う筋力低下」以外にも神経や関節の病気が隠れている可能性があります。異常を感じたら、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

また歩行異常があるからと散歩を控えると、かえって筋力が低下してしまいます。短時間のお散歩を1日数回行うなど、負担を軽減しつつ運動させる工夫が大切です。

シニア犬では室内での転倒事故にも注意が必要です。滑りやすいフローリングやズレやすいマットは、滑り止め付きのラグなどに替えてあげると安心です。

さらに、足の甲を擦る歩き方をしている場合、爪が削れすぎたり皮膚が傷ついて出血することもあります。靴下や犬用シューズで保護してあげるのも効果的です。

まとめ

お散歩中の老犬

犬のナックリングは「足の甲を地面に擦るような歩き方」が特徴で、原因は筋力低下から神経疾患、関節異常、脳や脊髄の病気までさまざまです。

高齢だから仕方ない…と放置すると、歩行困難や怪我につながる恐れがあります。日頃から愛犬の姿勢や歩き方を観察し、異変を感じたら早めに動物病院へ相談してください。

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