自分が大人になったことでつながる縁もある
こうしたことはちょくちょく起こります。元子役として生きておりますと、小さい頃にお目にかかった方に再会するなんて事はよくあるのです。特に2025年は久しぶりに橋田賞のパーティーがあったので、渡鬼メンバー・スタッフさんにもたくさん再会できて、喜んだものでした。
時代が変わったなぁと思うのは、皆さんInstagramのアカウントをお持ちだったこと! 野村真美さんや藤田朋子さんと相互フォローになるなんて、平成の私に言っても信用してもらえなさそうです……。
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「まひる」役の西原亜希さんは、現場ではほとんどお目にかかることはなかったんですが、なんと橋田賞での立ち話をきっかけにランチをして、大変興味深いお話を聞かせていただきました。
亜希さんの主演映画『スノードロップ』絶賛公開中ですので、皆さんぜひご覧ください。しんどい映画ですが、家族がいれば誰もが他人事ではないお話です。
ご無沙汰してます!元野生児です!という開き直り
大人になってから再会すると、嬉しくもあり、気恥ずかしさをもりもり生じます。なんでございましょうね、緑山スタジオの前室で差し入れのおやつを物色しているといった、野生児時代やすっぴんを皆さんに知られているわけです。
その恥の記憶を飲み込み、しれっとお目にかかることを心掛けております。また卑屈にも尊大にもならず、にこやかに接することがポイントでしょうか。
人生、誰しもいろんなことがあります。比較的ぼけ~っと生きている私とて、それなりの艱難辛苦がございます。
でも久しぶりにお目にかかった方にそんなことをベラベラと喋ったとて、だから何? という……。それよりも、今、その瞬間(とき)を楽しく過ごすことを最優先事項としています。
生きて再び会えることに感謝して
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何より、生きて再会できたことを喜ぶことがとても大事だと思っていて。いきなり大げさなと思われたかもしれません。でも、コロナ禍のときに、何度も訃報を聞き、再会できないまま終わってしまった方は何人もいます。ここ最近もお世話になった方の訃報を聞いたばかりで……。
以前書きましたが、私は冠婚葬祭の「葬」の連絡を多く受ける人生です。だから「一期一会」の感覚はとても強いんです。
今の友人とも、少し選択が違えば会えていませんでした。例えば、定期的に会うとある友人(以前のエッセイに登場)は、10年前に1回だけ、舞台で一緒だった共演者です。
特に、子役としてキャリアをスタートさせていなければ、会わなかったはずの人。“会うことが間に合った”人がたくさんいます。

