犬を「ガードレール」につなぐのは違法? 俳優の投稿で物議、警察庁「道交法違反のおそれ」

犬を「ガードレール」につなぐのは違法? 俳優の投稿で物議、警察庁「道交法違反のおそれ」

飼い主が散歩や買い物の途中に、犬のリードを何かにつなげて待たせる光景はよく見かける。

店の外でジッと待っている利口な犬を見るのは、なんとも微笑ましいものだ。

しかし、ガードレールに犬をつなぐ行為はどうか。警察庁によると、実は「違法」と判断される場合もありうるという。同庁は弁護士ドットコムニュースの取材に、道路交通法などに抵触する可能性があるとの見解を示した。

個別の状況によって判断は分かれるとみられるが、交通の妨げになるなど、道交法違反を問われるおそれもあるため注意が必要だ。(弁護士ドットコムニュース編集部・塚田賢慎)

●愛犬家の問題提起

今年9月、愛犬家としても知られる俳優がXでこう投稿した。

「買い物中にガードレールに繋いでいた自分の犬を触らないで下さいと言ったら、逆ギレされて怖かった…こういうの、どう思う?」

この問題提起に対して、犬を勝手に触るのは、マナー違反だとの声が多く寄せられた一方、そもそも犬をガードレールにつなげてよいものか、と疑問を呈する意見も少なくなかった。

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ガードレール業界の関係者に取材したところ、その是非については「判断できない」ということだった。

●「犬をつなぐこと」を定めた条例もあるが…

一方で、各地の動物愛護条例には「犬の係留義務」を定める規則もある。

たとえば、東京都では、犬が逃げたり、人に危害を加えないように「固定した物に綱もしくは鎖で確実につないで」とある。

では、散歩中などに一時的にガードレールにつなぐのも認められるのだろうか。

飼い主が犬をガードレールにつないで一時的に離れた場合は、「安全な場所」とはいえず、条例上の係留義務を果たせられないと考えられる。

弁護士ドットコムニュースは「飼い主が、道路のガードレールに犬のリードをつないで、その場から一時的に離れる行為」について、警察庁に取材した。

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