「乾皮症」のリスクが高い人の特徴を医師が解説 40代以降に増える背景と対処法

「乾皮症」のリスクが高い人の特徴を医師が解説 40代以降に増える背景と対処法

高藤 円香

監修医師:
高藤 円香(医師)

防衛医科大学校卒業 / 現在は自衛隊阪神病院勤務 / 専門は皮膚科

乾皮症の概要

乾皮症とは、皮膚の表面の水分量や皮脂量が年齢や外的刺激によって低下し、肌の表面が乾燥した状態のことです。
症状の程度は人によって異なりますが、乾燥によって皮膚がカサつき、ひび割れや痒みなどの症状を伴うことがあります。

主に年齢と共に体内の水分量が減少しやすい高齢者に多くみられます。

乾皮症

乾皮症の原因

乾皮症の原因は大きく以下の3つの要因に分類されます。

皮膚のバリア機能の低下

生活習慣

その他

皮膚のバリア機能の低下

人間の体内水分量は生まれた時が一番多く、成長と共に徐々に減少していきます。特に高齢者の場合は肌の水分量が若年層と比較して少なく、皮膚のバリア機能が低下しやすい状態になっています。そのため肌トラブルを起こしやすくなり、痒みやひび割れなど乾皮症の症状に悩まされる人が多くなります。

冬場の乾燥した空気や、夏場のエアコンの使用による風は皮膚の水分を奪うことがあります。このような外的要因が皮膚の刺激となって、乾皮症を誘発する原因となる可能性があります。

また誤った方法で行うスキンケアも乾皮症を発症するリスクがあります。特に肌に合わない刺激の強い洗浄料の使用は、汚れだけでなく必要な皮脂まで落としてしまい、水分と皮脂バランスを低下させて乾燥を悪化させます。

さらにアトピー性皮膚炎など、他の皮膚疾患が乾皮症の原因となることもあります。炎症性の皮膚疾患により皮膚のバリア機能が低下するため、肌の水分が逃げるため乾皮症は増悪しやすくなります。そのため、皮膚疾患は乾皮症のリスクとなり得ます。

生活習慣

乾皮症は入浴方法や飲酒•喫煙などの生活習慣にも影響を受けます。例えば長時間高い温度のお湯に入浴すると、必要な皮膚の皮脂まで洗い流してしまうため、乾燥を悪化させます。

その他

一部の乾皮症は、遺伝的な要素が関与する場合があることが示唆されています。これは色素性乾皮症と呼ばれ、難病指定されている疾患です。

また 腎臓病や糖尿病など、他の病気によって皮膚が乾燥することがあります。これらの病気によって体内の水分量を一定に保つことが難しくなり、乾燥しやすくなります。

一部の薬剤では、副作用として皮膚の乾燥を引き起こすことがあります。ただしすべての人に副作用が出るわけではないため、実際に服用してみないとわかりません。

配信元: Medical DOC

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