「乾皮症」のリスクが高い人の特徴を医師が解説 40代以降に増える背景と対処法

「乾皮症」のリスクが高い人の特徴を医師が解説 40代以降に増える背景と対処法

乾皮症の治療

乾皮症が起こる主な原因は乾燥です。そのため乾皮症の治療では乾燥しないよう、保湿を徹底します。保湿をすることで皮膚の水分量を保ち、油分量を調整します。脆弱化してしまった皮膚のバリア機能を回復させて、乾燥に負けない肌作りの土台を整えることを目的としています。

炎症性皮膚疾患による皮膚の炎症が強い場合には炎症を抑えるステロイド軟膏などの処方が行われる場合があり、医師の指示に従い継続的に治療薬を塗布することが大切です。

また、乾燥が強い場合は保湿する回数やタイミングも重要です。1日2回以上の保湿や入浴後肌に水分が多く含まれたタイミングで保湿するなど、乾燥していない状態を維持することが重要です。
なお、乾皮症予防であれば、市販の保湿剤でも問題ありませんが、治療には有効ではありません。必ず、受診して処方された薬剤を使用しましょう。

乾皮症は自己判断で保湿を中断している人に再発しやすいことでも知られています。表面的には回復したように見えても、十分に水分量が保持されていない場合はすぐにまた乾皮症になることがあるため、治療の継続•終了は医師の判断を仰がないといけません。

乾皮症になりやすい人・予防の方法

乾皮症は、年齢を重ねるにつれて、皮膚の皮脂分泌量が減り、バリア機能が低下しやすい高齢者や、皮膚が薄くバリア機能が未熟な乳幼児に起こりやすい疾患です。

また、男性よりも女性の方が起こりやすい傾向にあります。理由として、女性ホルモンの変動によるものや、家事などで手洗いや消毒の機会が多く肌バリアが壊れやすいことが原因と考えられています。

加えて腎臓病や糖尿病などの疾患を持つ人も乾皮症になりやすいといえます。この場合、皮膚科だけでなくそれぞれの疾患に対して適切な治療が必要です。もし薬の副作用などが乾皮症に影響する場合、それぞれの専門医にも相談しないといけません。

そのほかにも乾皮症を予防するためには、以下の生活習慣を心がけることが大切です。

喫煙や飲酒

喫煙や飲酒は、皮膚のバリア機能を低下させる要因の一つといわれています。適度な量の摂取は問題ないですが、過剰に摂取し続けることは身体に大きな負担となることがあります。体への負担が少ない量と頻度に抑えることが大切です。

バランスの取れた食事

ビタミンやミネラル不足は乾皮症の誘発因子となることがあります。バランスよく食事を摂ることでビタミン・ミネラルの摂取が可能です。

十分な睡眠

睡眠不足は、皮膚の再生を妨げ、乾燥を悪化させる可能性があります。適切な睡眠時間と質の高い睡眠によって、皮膚機能の向上が期待できます。

ストレスを溜めない

ストレスによって起こる自律神経の乱れは、皮膚の抵抗力を弱め、乾燥を悪化させる可能性があります。運動や趣味などでストレスを発散することが肌のコンディションを整えるために重要です。


関連する病気

アトピー性皮膚炎魚鱗癬

色素性乾皮症

乾癬


参考文献

日本皮膚科学会診療の手引き

色素性乾皮症(指定難病159) – 難病情報センター (nanbyou.or.jp)

配信元: Medical DOC

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