信じられない…もう、この家で過ごせない
「どういう神経してるの…?私とマオが、毎日入ってるお風呂だよ?」
ようやくしぼり出した私の言葉に、正行はただただ泣くばかりで、何も答えることができなかった。
その日、私はマオを連れて実家に帰ることにした。この家にはいられない。このままこの家にいたら、私自身が壊れてしまう。
「ごめん、正行。少し、一人になりたい…」
「佳奈子…!」
すがりつく正行を振り切って、私は家を飛び出した。
実家に帰っても、何も手につかない。母は心配してくれたが、私は何も話すことができなかった。ただただ、マオを抱きしめ、この先のことを考えていた。
「離婚」
その二文字が、何度も何度も頭をよぎった。でも、実際に正行と離れることを想像すると、胸がしめつけられた。
「今、何してるかな…。ご飯、ちゃんと食べてるかな…」
泣きじゃくり、私にすがりつく正行の顔が頭をよぎる…。そんな自分がいて、正直、おどろいた。あんなことをされたのに、正行のことを心配している。
優しかった正行を、きらいになれない…。それに、マオを抱えてシングルになることもこわかった。
いつも過ごしているわが家で、夫のうらぎり行為が行われたかと思うと、がまんできませんね…。自分自身を守るため、佳奈子は娘を連れて、実家へと避難。ですが、一方で、すぐに離婚には踏み切れない、複雑な気持ちも抱えています。
本作では、夫の裏切り行為に、どのように向き合うべきか葛藤する妻の様子が描かれています。子どものために、再構築の道を選びますが、夫には誓約書を書かせます。
そして、佳奈子自身も自立するために、仕事を再開。母として、女性として、強くなろうとする姿に、勇気をもらえる作品です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

