「慢性鼻炎」の初期症状に要注意! 風邪だと思って放置すると悪化する?

「慢性鼻炎」の初期症状に要注意! 風邪だと思って放置すると悪化する?

慢性鼻炎の治療

慢性鼻炎の治療は、症状の原因や重症度に応じて対症療法と根治療法を使い分けます。

対症療法として行われる薬物療法では、抗ヒスタミン薬がよく用いられます。抗ヒスタミン薬はアレルギー性鼻炎の治療に広く用いられる薬で、アレルギー反応を抑制し、鼻水やくしゃみ、鼻づまりを緩和します。

他にも、即効性があり、抗ヒスタミン薬よりも強いステロイド点鼻薬があり、アレルギー性の慢性鼻炎だけでなく、非アレルギー性の慢性鼻炎にも効果があります。副作用が少なく、鼻づまりや鼻水の症状を改善する効果が高いです。抗ヒスタミン薬とステロイド点鼻薬を併用することで、相乗効果があることも報告されています。

また、薬物療法と並行して、原因となっている環境要因の改善も必要です。特にアレルギー性鼻炎の場合は、花粉やダニ、ハウスダストなどのアレルゲンをできるだけ取り除くことが重要です。室内であれば定期的な掃除や空気清浄機などを利用して清潔に保つようにしてください。乾燥した環境は炎症の悪化を促す可能性があるため、加湿器を使用するのもよいです。

原因によっては、手術療法が必要な場合があります。たとえば、鼻中隔の湾曲がある場合は手術を行い、構造的な問題を解決しなければなりません。加えて、薬物療法で改善しない副鼻腔炎がある場合も、副鼻腔に溜まった膿を除去する必要があるため、手術が行われることがあります。

スギ花粉やダニのアレルギーがある場合は、根治療法として、舌下免疫療法が行われることもあります。舌下免疫療法とは、アレルゲンを含む治療薬を定期的に投与して、特定のアレルゲンに反応しやすい体質を改善する治療法です。

慢性鼻炎になりやすい人・予防の方法

非アレルギー性慢性鼻炎は、ウイルス感染や環境要因が原因のため、誰でも罹患する可能性があります。日常的にうがいや手洗いの徹底による感染予防で慢性鼻炎を予防する必要があります。免疫力を高めるために、適度な運動やバランスの良い食事を心がけることも重要です。

一方、アレルギー性慢性鼻炎は、環境要因だけでなく遺伝的な要因から慢性鼻炎を起こしやすい人もいます。アレルギー疾患を発症しやすいアレルギー体質の人は、特定のアレルゲン(花粉、ハウスダスト、ダニなど)に対して免疫が過敏に反応しやすいため、発症リスクが高いです。アレルギー体質の人でも、アレルゲンを避ける環境を整えることで、発症の予防や症状の軽減は可能になります。

しかし、スギ花粉などの花粉症に対しては、予防に限界があります。そのような場合は、アレルゲン免疫療法が効果的です。少量のアレルゲンを体内に取り入れることで免疫反応を調整し、長期的に体質を改善することを目的としています。治療は時間がかかりますが、効果が持続し、根本的な改善が期待できます。


関連する病気

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参考文献

National Library of Medicine「Allergic Rhinitis」

National Library of Medicine「Allergic Rhinitis and Treatment Modalities: A Review of Literature」

厚生労働省「アレルギー性鼻炎・花粉症」

厚生労働省「アレルギー性鼻炎/花粉症/アレルギー性結膜炎」

アレルギーポータル「アレルギー診療ガイドライン 2020年版」

厚生労働省「平成22年度花粉症対策」

配信元: Medical DOC

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