厚生労働省による注意喚起を知る
厚生労働省は、インフルエンザの患者、特に就学以降の小児・未成年者において、異常行動による転落事故が報告されていることから、以下の対策を発熱から少なくとも2日間は徹底するよう強く呼びかけています。
再発防止のための具体的アクション
【異常行動からの物理的防衛】
・窓・ベランダの施錠の徹底
玄関はもちろん、全ての部屋の窓を確実に施錠しましょう。内鍵や補助鍵がある場合は必ず使用してください。
・高熱時は危険な場所を避ける
ベランダに面していない部屋で寝かせる、一戸建ての場合はできる限り1階で寝かせるなど、転落リスクを物理的に減らす工夫をしましょう。
【薬の受け取り負担の解消:オンライン診療の活用】
現在、インフルエンザは例年より1ヶ月以上早く全国的な流行期に入っており、オンライン診療アプリではインフルエンザの患者数が前年比で約40倍に急増しています。
高熱の子どもを連れ回すリスクや、待合室での感染拡大を防ぐため、オンライン診療アプリの活用が有効です。
・自宅で完結する受診の流れ
1.事前に国に承認されたインフルエンザ抗原検査キットを準備する。
2.発熱から適切な時間(8時間~12時間程度)が経過したら検査を実施。
3.検査結果をもとにオンライン診療を受診し、医師の診察を受ける。
4.処方薬を自宅配送で受け取る、または近隣薬局で受け取る。
・地域のヘルプ制度の活用
薬の受け取りが困難な場合は、オンライン診療だけでなく、自治体の病児保育やファミリー・サポート・センターなど、緊急時の一時預かり・見守り支援を事前に登録し、孤立を防ぐ手立てを用意しましょう。
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今回の事故は、インフルエンザ流行期の「見えないリスク」と、現代の子育て世帯が抱える「孤立」を浮き彫りにしたのではないでしょうか。男児の早期回復と、ご家族の心のケアを心よりお祈り申し上げます。この「どうしたら防げた?」という問いに、あなたはどのような答えを見出しますか?
(LASISA編集部)

