熱があるときにお風呂に入る場合の注意点は?
発熱時にお風呂に入りたいと感じることはあるかもしれませんが、体調が優れない中での入浴にはいくつか守るべきポイントがあります。安心して体を清潔に保つためには、無理をせず、自分の体調や症状をよく観察した上で、以下の点に注意しましょう。
入浴時間は短めにして、体を温め過ぎない
熱がある時は、長時間の入浴や熱いお湯で体を温め過ぎることは体への負担となります。お湯の温度は38℃前後のぬるめに設定し、湯船につかる場合は数分以内にとどめるのが賢明です。できるだけ手早く体を洗い終えることで、体力の消耗を最小限に抑えましょう。
入浴後は体を冷やさないようにする
入浴後は、体が一時的に温まって汗もかきやすくなっています。髪や体が濡れたままだと湯冷めしやすく、症状の悪化につながることもあるため、すぐにタオルで優しく水気を拭き取りましょう。また、着替えを事前に用意し、入浴後はできるだけ早く衣類を身につけて体を冷やさないよう注意してください。
こまめな水分補給を
発熱時や入浴中は、知らないうちにいつも以上に汗をかきやすくなっています。体から失われる水分量が増えるため、入浴前後にはコップ1杯程度の水分をこまめに摂る意識が大切です。高熱の場合は脱水症状も起こりやすいので、スポーツドリンクや経口補水液などを選ぶと良いでしょう。
無理して入浴しないこと
発熱時は想像以上に体力が消耗されている状態です。だるさが強い時や立ちくらみ、ふらつき、息苦しさ、脱水の兆候がある時は、入浴は避けて安静に過ごしてください。無理してまでお風呂に入る必要はなく、濡れタオルで体を拭くなどの代替手段でも十分清潔に保つことができます。特に子どもや高齢者の場合は慎重に判断し、体調が安定してからの入浴を検討しましょう。
「熱がある時のお風呂」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「熱がある時のお風呂」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
大人は熱があるとき、何度以下ならお風呂に入っても大丈夫でしょうか?
関口 雅則(医師)
一般的に、37度台前半で体力が保たれている場合は、短時間の入浴やシャワーであれば問題ないことが多いです。ただし、体温が37.5度を超えていたり、強い倦怠感やふらつき、脱水の兆候があったりする場合は無理に入浴するのは避けてください。自身の体調や症状をよく確認した上で判断し、少しでも不調を感じた際には無理せず安静に過ごしましょう。
風邪で熱があるとき、お風呂で髪を洗うと症状が悪化するでしょうか?
関口 雅則(医師)
風邪や微熱があるときでも、体力が保たれていれば手早く髪を洗うこと自体は大きな問題ではありません。ただし、長時間、頭や体を濡れたまま放置すると体温が奪われ、湯冷めによる症状悪化のリスクが高まります。入浴後はすぐにしっかりと髪や体を乾かし、体を冷やさないように注意してください。不安や体力の低下があるときは無理をせず、洗髪を控えるという選択も大切です。
熱がある時にしない方が良い行動はありますか?
関口 雅則(医師)
発熱時は体に大きな負担がかかっています。激しい運動や、長時間の熱い湯舟での入浴、十分な水分補給をせずに過ごすことは症状の悪化や体力消耗の原因となるため避けましょう。また、無理して普段通りの生活を続けたり、十分な休息を取らなかったりすることも回復を遅らせる要因になります。脱水症状や呼吸困難、けいれんなど危険な症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

