
児童精神科医さわ氏による書籍『児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること』(日本実業出版社)が、発売からわずか2ヶ月で4刷、累計発行部数2万部を突破した。
同書は、全国の書店で陳列が拡大中。今回の重版以降、書店での陳列はさらに拡大する。
「発達ユニーク」という考え方
「発達ユニーク」とは、人それぞれ異なる発達の過程を“個性”として尊重する考え方だ。
すべての人は、それぞれ違うスピードで、違う関心を持ちながら育っていく。その違いを「遅れ」や「偏り」と見るのではなく、「ユニークな発達」として理解しよう。そして、もし子どもが困っているなら、環境やサポートを整えることが大切——それが「発達ユニーク」の基本姿勢だ。
「発達ユニーク」という新しい視点は、子育て世代に「救われた」「生きる勇気をもらえた」と熱烈な支持を集めているそう。

また、発売直後からAmazon(看護学)や楽天ブックス(精神医学)で1位を獲得するなど、専門分野でも高い評価を得ている。
同書が読者に強く響く理由

近年、文部科学省のデータからも、発達特性により「通級による指導を受けている児童生徒数」が増加していることがわかる。
発達障害の社会的な認知が広がり、気づきやすくなった一方で、「診断がつかない、いわゆるグレーゾーンの子どもたち」も、日々の生活や学校で大きな困りごとを抱えている。
同書は、こうした「診断の有無に関わらず、困っているすべての子どもたち」に光を当てたことで、読者に強く響いているという。
診断名にとらわれず、子どもの行動の裏にある「困りごと」を解き明かし、その子らしい生き方をサポートする同書の異例の売れ行きは、現代社会における子育ての不安と、新しい理解へのニーズの高まりを象徴しているのかもしれない。
