子どもたちの気持ちと親の対応を紹介


同書では、延べ5万人以上の親子を診察し、自身も発達ユニークな娘2人を育てるシングルマザーであるさわ氏が、専門家と母親の2つの視点から、子どもたちの気持ちと親の対応を紹介する。
例えば、じっとしているのが苦手な子については、原因は「わがまま」ではなく「多すぎる情報量」と考え、伝え方を工夫し、その子の視界に入って、目を合わせて話をするという対応を提案。
また、癇癪を起こしやすい子については、「気持ちを言葉にできない苦しさ」が原因であるとし、「どうして怒ったのか」「何が嫌だったのか」などを聞いて、気持ちを言葉にする練習を促す対応を提案している。


こうした事例から、「子どもの見方を変えるだけで、親子の関係は大きく変わる」ことがわかる。
著者・さわ氏について

さわ氏は、名古屋市の「塩釜口こころクリニック」院長。児童精神科医であり、精神保健指定医、精神科専門医、公認心理師でもある。
開業医の父と薬剤師の母のもとに育ち、藤田医科大学医学部卒業。勤務医時代はアルコール依存症など多くの患者と向き合ってきた。
さわ氏は、発達ユニークな娘2人をシングルで育てる母でもあり、長女の不登校と発達障害の診断をきっかけに、「同じような悩みをもつ親子の支えになりたい」と2021年に塩釜口こころクリニックを開業。開業直後から予約が殺到し、現在も月に約400人の親子を診察している。
また、YouTube「精神科医さわの幸せの処方箋」は、登録者10万人超。Voicyでの毎朝の音声配信も好評で、「子育てや生きるのがラクになった」と幅広い層に支持されている。
著書にベストセラー『子どもが本当に思っていること』(日本実業出版社)、監修に『こどもアウトプット図鑑』(サンクチュアリ出版)がある。
さわ氏は、「『知的障害』『発達障害』『グレーゾーン』『定型発達』──現代の社会では、子どもたちの発達について、さまざまな分類がされています。
診断がつくことで、親や子ども自身が安心したり、学校や支援機関でのサポートが受けやすくなったりするため、診断をつけることが必要な場面もあります。けれども私は、診断名にとらわれることなく、『すべての人には、それぞれの発達のユニークさがある』という視点を、もっと広げていきたいと願っています。
『病名がないから大丈夫』ではなく、『困っているなら支援が必要』という考え方が、もっと社会のなかに広がっていってほしい──そう思って、この本を書きました(一部抜粋)」とコメントしている。

子育ての不安に寄り添う同書をチェックしてみては。
■児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること
定価:1,760円(税込)
ISBN:978-4-534-06205-5
精神科医さわ氏 HP:https://dr-sawa.net
日本実業出版社 HP:https://www.njg.co.jp/book
(Higuchi)
