【東大阪】おかえりの味は、オモニの手から。【チング】

ただいまと言いたくなる、第二の食卓

「シャチョー、今日も大盛況ね。笑」少しカタコトで、どこか関西弁が混ざったその声は、耳に心地よくて、不思議とほっとする。

料理を出すだけじゃない。ママは、ちゃんとテーブル席まで足を運んで、お客さん一人ひとりに声をかけてくれる。

「おねえさん〜、今日はいっぱい食べなあかんよ」そんな言葉に、つい笑ってしまう。

誰に対しても自然体で、声をかけるのがうまい。おしゃべり好きの親戚のような。そんな空気が、この店には流れている。

キッチンではスタッフが座って談笑していたり、ふと目をやると、壁にはママと母親の写真が飾られていたり。あちこちに散らばる“気づかい”や“ぬくもり”が、この店の居心地をつくっている。

「チング=友だち」。この店名には、日本人も韓国人も関係なく、対等に仲良くなれる場所であってほしいという想いが込められている。

チングという名の、まちの交差点

東大阪・布施。大阪市生野区と隣り合い、在日コリアン文化が息づくこのまちで、「チング」は誰にでも開かれた食堂として根づいている。

「まいど」と「アンニョン」が、自然と飛び交う食卓。料理と一緒に交わされる言葉や笑い声が、まちにやさしくしみこんでいく。観光でもなく、特別でもない、でも誰かにとっての“日常”がここにはある。

ここは、韓国料理店であり、文化の交差点であり、人のあたたかさが詰まった“布施らしい場所”。
今日もまた、赤いネオンが、誰かの帰り道を照らしている。

ライター紹介

SEKAI HOTEL Deep Osaka Experience(SEKAI HOTEL 大阪布施)
東大阪・布施商店街の空きテナントを客室にリノベーションし、近隣の飲食店や銭湯での”日常”を旅の一部として楽しむ「まちごとホテル」。観光地では味わえない、まちの日常の魅力を発信しています。
公式HP:https://www.sekaihotel.jp/area/fuse
Instagram:https://www.instagram.com/sekaihotel

    

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