1.歩み寄ってくれるまでじっと待つこと
愛猫との信頼回復で最も重要なのは、決して焦らずに、歩み寄ってくれるまでじっくり待つことです。
人間同士では、先に自分から素直に謝ると、関係が改善されることもありますが、猫の場合はちょっと違います。猫は不快な記憶が残りやすい動物で、たとえば、一度でも大声で怒鳴られたら、飼い主さんを怖い存在と見なし、以降、近づこうとしません。
一方で、愛猫につれなくされると、逆に飼い主さんは距離を縮めるために、積極的に関わろうとしがちです。
くつろいでいる愛猫にズカズカと近寄ったり、率先してスキンシップを試みたり、知らんぷりされたあげく追いかけたり―そんな行為を繰り返せば、間違いなく愛猫からますます嫌われてしまいます。
何の当てもなくじっと待つことは確かにつらい作業です。非常に心理的負荷がかかります。ただ、愛猫の信頼を取り戻すためには、あえて一定の距離を取り、静かに見守りながら、まず、安心感を与えることが大切です。
その際には、愛猫がじっと見つめてきたら、ゆっくり瞬きを返したり、鳴き声にやさしく声を掛けたり、「あなたには敵意がないよ」と具体的に表現してあげると、愛猫もより安心感を持ちやすくなります。
2.嫌がることは一切やらない
個体差はありますが、猫の多くは、「大声を出す」、「抱っこを強要する(過剰なスキンシップ)」、「派手な物音を立てる」、「体罰をする」、「無視する」といった、飼い主さんの行動が苦手です。「常習犯」になると、愛猫から即座にNG認定されてしまいます。
たとえば、飼い主さんの思い入れたっぷりのスキンシップを、実は快く思っていない愛猫も少なからずいます。あふれる愛情も、受け手が不快に感じたら、ただの迷惑に過ぎません。
信頼回復には、飼い主さんのどんな行動が愛猫にストレスを与えているのか、改めてチェックすることが不可欠です。
前述したように、過剰なスキンシップが問題になっているなら、愛猫が好む距離感、撫で方を見極めるようにしてみてください。ちなみに、「いい加減にして!」のサインには、「しっぽを左右にパタパタと振る」、「イカ耳(耳を伏せるように倒す)」などがあります。
愛猫とのコミュニケーションで大事なのは、自分本位で愛情を押しつけることではなく、愛猫のタイミングとペースに合わせて、飼い主さんがふるまうことです。
「嫌なことを一切やってこない…」とわかってもらえると、飼い主さんへの警戒心が和らぎ、愛猫も自分から近づきたくなるかもしれません。

