「顔の片側が動かない」突然起こる「顔面神経麻痺」の原因と見逃せない初期症状を医師解説

「顔の片側が動かない」突然起こる「顔面神経麻痺」の原因と見逃せない初期症状を医師解説

「突然顔が動かしにくくなった」「笑顔がぎこちない」など、顔に異変を感じたら顔面神経麻痺の可能性が考えられます。顔面神経麻痺は、顔の筋肉を司る神経が障害されることで発症する症状で、放置すると回復が遅れる可能性があります。この記事では、顔面神経麻痺の基本情報について、園ペインクリニック松本先生の見解を交えながら解説します。

松本 園子

監修医師:
松本 園子(園ペインクリニック)

2005年、大学卒業後、医師免許を取得。順天堂大学の光畑裕正元教授に師事し、痛み治療の専門的な知識と技術を学ぶ。昭和大学横浜市北部病院やがん研有明病院でも研鑽を積む。2022年、生まれ育った亀戸に「園ペインクリニック」を開院し、院長就任。医学博士、日本麻酔科学会専門医・指導医、日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本緩和医療学会緩和医療認定医。Instagram

編集部

はじめに、顔面神経麻痺とはどのような病気か教えてください。

松本先生

顔面神経麻痺とは、顔面神経が何らかの理由で障害を受け、顔の筋肉が動かしにくくなる病気です。顔面神経は表情筋をコントロールする重要な役割を持っており、この神経が正常に機能しないと顔の片側に麻痺が生じます。その結果、目が閉じにくくなる、口が歪む、笑顔がぎこちなくなるといった特徴的な症状が現れます。特に片側にだけ症状が出ることが多く、左右で顔の動きに差が出ることもあります。

編集部

原因にはどのようなものがありますか?

松本先生

顔面神経麻痺の原因はさまざまです。代表的なものとしては、ウイルス感染(帯状疱疹ウイルスなど)、脳や顔の腫瘍、そして原因が特定できない特発性のものなどがあります。特に「ベル麻痺」と呼ばれる特発性の麻痺が多い印象です。腫瘍が原因の場合は、脳外科での精密検査や治療が必要になることが一般的です。帯状疱疹による顔面神経麻痺の場合、ウイルスによる炎症が顔面神経にダメージを与え、激しい痛みや発疹を伴うことがあります。

編集部

どのような症状があると顔面神経麻痺を疑うべきでしょうか?

松本先生

目をしっかり閉じることができない、口から食べ物や飲み物がこぼれる、笑顔を作ろうとしてもおでこのシワを寄せられないなどの症状が見られます。また、顔の左右の動きに違いが出ることも特徴です。発症は40〜50代に多いですが、ストレスや疲労が原因で若年層にも起こる可能性があります。

※この記事はMedical DOCにて<「顔面神経麻痺」が疑われるときは何科を受診すればいいのかご存知ですか?【医師監修】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

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