
夫と娘の3人暮らしを送る主婦・かな。アレルギーを持つ夫の食事管理や足の悪い義母の世話、パート勤務と多忙な日々を送りながらも、どこか虚しさを感じていた。そんな彼女の心を揺らしたのは、パート先に新しく着任した若いイケメン店長だった。店長と親密になり、不倫関係へと発展したある日、夫にその事実が発覚する。しかし、離婚を避けたい夫はまさかの「不倫公認」を宣言し――。今回は、グラハム子さん(@gura_hamuco)のセミフィクション漫画『夫の公認なら不倫していいですか?』を紹介する。
■「公認不倫」は実在する? 取材で見えたリアル



本作は、実在の体験談を基に構成されたセミフィクションだ。グラハム子さんは制作の経緯について、「担当編集者から『不倫漫画は需要がある』と提案されたのがきっかけでした。最初は悩みましたが、チャレンジしてみることにしました」と語る。
取材は「公認不倫」をテーマに進められたが、公認ではないケースや友人・知人のエピソードも織り交ぜて構成されているという。「取材前は不倫を自分とは縁遠いものだと思っていましたが、話を聞くうちに実はどこにでもあるありふれたものだと感じるようになりました」と、意識の変化を明かした。
■あえて「シタ側(妻)」の心理に寄り添う
本作の特徴は、不倫をする妻側の心理描写に重きを置いている点だ。「不倫漫画は『サレた側』の心情に寄り添ったストーリーが多いので、あえて『妻がシタ側』で、その心情に寄り添う物語にしようと思いました」とグラハム子さんは語る。主婦の抱える孤独感や罪悪感、複雑な感情がソフトなタッチで描かれている。
グラハム子さんは、自身の体験をベースにした『親に整形させられた私が母になる』やギャグ漫画『美淑女戦隊オバサンジャー』、タワーマンションを舞台にした『タワマンに住んで後悔してる』など、幅広いジャンルの作品を手掛けている。
不倫は一般的に許されない行為だが、もし夫が公認したとしたら? 家族を大切に思いつつも、自分がないがしろにされていると感じていた妻が、店長との関係でときめきを取り戻していく。妻側の視点から不倫のリアルを描いた注目作だ。
取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)

