整理収納アドバイザーで100均を始めとしたプチプラアイテムにも詳しい、ライターの山岡さくらさんが、あえて後回しにしたい場所を教えてくれました。
引き出しの奥や細かい仕切りの中
キッチンのカトラリーケースや文房具の引き出しなど、小さなものがいろいろ入っている場所は、中身を一つひとつ確認しながら整理する必要があります。しかも片づけ終わっても、外からはほとんど変化が見えないため「せっかくがんばったのに達成感がない…」と感じやすいのが難点。さらに、細かい物は一つ選別するのに思った以上に時間がかかります。たとえば輪ゴムやクリップ、試供品、電池など、判断に迷うものが多く、仕分け作業が長引く原因になりがちです。
まずは棚の上やカウンターなど外から見えるスペースを整え、見た目がスッキリした!という達成感を味わう方が、モチベーションをキープしやすくなります。
押し入れやクローゼットの奥
奥の方にしまい込んだ季節外れの衣類や布団、箱に入れたままの思い出品などは、判断に時間がかかるもの。たとえば「また着るかも」「高かったから」といった理由で迷い、なかなか手放せないことも多いものです。がんばって片づけても見た目はほとんど変わらないので、「今日一日かけたのに、部屋が全然片づいて見えない…」とがっかりしてしまうことも。一度中身を全部出したら、予想以上に量が多くて疲れてしまうこともあります。
片づけ初心者の場合は、まずクローゼットの手前や毎日使う衣類、リビングなど人目につく場所から着手するのがおすすめ。目に見える変化を先に作ることで、気持ちがぐっと軽くなり、奥のものにも取り組もうと思えるように。

