トッレ・アルジェンティーナにあるベッソ宮殿は東洋文化の拠点【イタリア】

トッレ・アルジェンティーナにあるベッソ宮殿は東洋文化の拠点【イタリア】


英雄ジュリアス・シーザーが暗殺された場所として知られるトッレ・アルジェンティーナ。
古代ローマ時代の遺跡がそのまま残り、現在は保護猫が暮らしている場所としても有名です。

トッレ・アルジェンティーナを囲む一角にあるのがベッソ宮殿。
16世紀にルネサンス様式で建てられたといわれ、かつてはローマの大貴族パッラヴィチーニ家の所有でした。




19世紀になって、実業家で文学者でもあったマルコ・ベッソがこの宮殿を購入したため、現在はベッソ宮殿と呼ばれています。
マルコ・ベッソは優秀な実業家であり、その財力を文化の保護のために使ったことで知られています。
ベッソ財団を設立し、彼が心から愛した文学者ダンテに関連するコレクションで有名です。




ベッソ財団はまた、東洋文化の拠点としての役割も果たしてきました。
ベッソ宮殿内にある中国の間は、東洋文化の傑作が並んでいます。
普段は未公開で、財団によるイベントのときだけ公開されています。

西洋と東洋の文化の融合は、いかにも近代の文化人が愛したにふさわしい豪奢です。


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