
大泉洋主演、野木亜紀子脚本のドラマ「ちょっとだけエスパー」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)の第5話が11月18日に放送された。エスパーになった文太(大泉)たち“ヒーロー”が“ヴィラン”らしき者たちと対峙する展開。そんな中、文太たちをエスパーにした兆(岡田将生)も注目された。(以下、ネタバレを含みます)
■野木亜紀子オリジナル脚本のジャパニーズ・ヒーロードラマ
同作は、ヒットメーカー・野木による完全オリジナル脚本のジャパニーズ・ヒーロードラマ。大泉演じる、人生詰んだどん底サラリーマンである主人公・文太が触っている間だけ心の声が聞こえるという“ちょっとだけ”エスパーになって世界を救うことに。
文太と暮らすことになる謎の女性・四季役を宮崎あおい、文太の仲間となる花咲か系エスパーの桜介役をディーン・フジオカ、レンチン系エスパーの円寂役を高畑淳子、アニマルお願い系エスパーの半蔵役を宇野祥平、文太らに接近する謎の大学生・市松役を北村匠海、文太らにミッションを課す会社社長・兆役を岡田将生が務める。
■兆が文太に成し遂げようとしていることを話す
四季が文太のEカプセルを間違えて飲んだことで、息をふっと吹くだけで人を吹き飛ばすことができる“吹っ飛ばし”エスパーが発現。四季は詳細を知らないまま、文太たちと合わせて“ちょっとだけ”の5人ということで「ビットファイブ」と名付ける。文太は、四季のことをいよいよ兆に報告すべきではないかと不安になり、桜介たちに相談。「ボスの機嫌がいいとき」に話そうと決める。
そんなとき、兆から4人に緊急招集がかかり、「最近、みなさんの周りで変わったことはありませんか」と問われる。思わず「ありません!」と答える文太に、無言のまま驚く桜介、円寂、半蔵。兆は「まぁ、いいでしょう」と答え、「ある荷物を運ぶ」という、人の命がかかっている特別ミッションを告げた。
その後、文太のみ居残りを命じた兆。話は、ミッションの先に目指していることの予定を遅らせる「未確認因子」の件だ。ほかのエスパーには「内密に」と兆。
兆の部屋に現れる、たくさん枝分かれした木のような映像。「ある場所で起こった出来事が、ほかの出来事に結び付き、複雑に絡み合って伸びていく。過去から現在、そして未来を形作る」という「私たちの世界そのもの」を現しているディシジョンツリーだ。
「私は、世界を変えたい。この2025年よりも先の未来を変えたいんです。ミッションはそのためにある」と兆。これまでのミッションは文太たちの近所という小さな範囲でのものだったが、間接的に少しずつ変化を積み重ねて新たなジャンクション(分岐点)を作ることで、新たな未来が生まれていっている。だが、それを未確認因子が邪魔していた。
その未確認因子は人。兆いわく「ヒーローの敵、さしずめヴィラン(※悪役)」だ。そして兆が変えたい未来とは、「10年後、1万人が死ぬ大惨事」を止めることだった。
■四季の“悪夢”に登場していた本当の人物とは
“ちょっとだけ”エスパーになった文太だが、与えられた使命は“ちょっとだけ”というわけではなかった。1万人の命がかかっている予定を、未確認因子により遅れているため、大きな変化で状況を進めなければならない。文太は「ちょっとだけのはずでしょ?」と嘆きつつ、それを知らない桜介たちとミッションに挑んだ。
具体的には、ある組織が受け渡しを行う青いアタッシュケースを奪って海中に沈めるというもの。アタッシュケースの中身は、ウィルスでテロが実行されようとしていた。
文太たちが協力して遂行しようとすると、未確認因子の邪魔が入った。それは、前回のラストで驚きを読んだ、九条(向里祐香)、市松、桜介の息子・紫苑(新原泰佑)だった。Eカプセルを飲んだ彼らのエスパーは、九条が年寄りには聞こえないとされるモスキート音を出せること、市松は涙や鼻水などで脱水させること、紫苑はスタンガンのような電流を流せることだ。
ただ、彼らも“使命”を持って挑んでいた。彼らから見れば、文太たちがヴィランというわけだ。文太が市松の体に触ると、「1000万人が死ぬ、あんたのせいで」という心の声が聞こえた。
文太たちに四季が加わっての戦いとなったが、突如、「ジャンクションを戻しに来た」と白い扮装をした謎の老人(麿赤兒)が現れた。彼は市松ら3人に続いて天を指さすと、晴天にも関わらず雪のようなものが降って来て、市松たちの姿が消えた。
兆が言っていた「1万人」と市松の言う「1000万人」はかなりの差がある。驚きの力を持つ老人の存在と合わせて、また謎めいた展開に。しかし、衝撃はそれだけではなかった。
空から舞い落ちる雪を見上げる四季の脳裏にある景色が浮かんでいた。それはこれまで四季の悪夢として挟み込まれていた映像で、雪にも似た灰が舞い散り、電柱からは火花が散ったがれきの近くで血を流して倒れている文太。それが今回は、倒れていたのが兆だったのだ。
SNSには「やっぱり兆は四季の夫?」「兆は四季の本当の夫だから『愛してはならない』ってことなのかな」などの声が上がった。“悪夢”が現実に起きていたことであれば、時空を超えていることになる。兆が目指す10年後を変えるというのは、そういうことなのか。さらなるSF展開で面白さが一層増した。
※宮崎あおいの「崎」は正しくは「たつさき」
◆文=ザテレビジョンドラマ部

