逆流性食道炎を改善するための生活習慣

食生活ではどのようなことに気を付けるとよいですか?
食生活の改善は、すぐにでも取り組むことができ、症状の改善や再発予防に有効です。具体例を以下にいくつかあげます。
食事に関する工夫
過食にならないように食事量を腹8分目に抑える
早食いをしない
避けるべき食品や飲み物
高脂肪食(消化に時間がかかり胃からの排出に時間を要します。また、高脂肪食が分泌を誘発するコレシストキニンによってLES圧が低下することもリスクとなる) 刺激物やカフェイン含有飲料
(胃酸過多を引き起こす)
姿勢の工夫(物理的に逆流を防ぐ)
食事後すぐに横にならないようにする
症状の改善や再発を防ぐために、薬での内科的治療だけではなく、食生活の改善も重要です。
逆流性食道炎を改善するために生活のなかで気を付けることを教えてください
逆流性食道炎を改善するためには、食生活以外にも気をつけることがあります。
禁煙
喫煙により食道運動が低下し、酸に対する自浄作用が低下します。また、LES圧の低下も引き起こし、逆流症状の原因になると考えられています。禁煙することで症状が減少することが報告されています。
体重管理
肥満もリスクとなるため体重管理も大切です。腹部の脂肪が蓄積すると、腹腔内圧が上昇し、それに伴い胃内圧も上昇します。胃内圧の上昇は、食後の一過性LES弛緩や酸逆流、食道の自浄作用の低下に関与し、逆流性食道炎のリスクになると考えられています。
腹部を締め付けない
ベルトやきつい服装で腹部が締め付けられてしまうと、腹圧が上昇してしまいます。
長時間前屈みの姿勢をとらない
前屈みの姿勢は、胃を圧迫し逆流が起きやすくなってしまいます。
このほかにも、就寝時に上半身を少し高くすることや、ストレスが身体にかかりすぎないように過ごすことも大切です。逆流性食道炎を改善し、再発リスクを下げるためには、薬による内科的治療に加えてこれらの生活習慣の改善も同様に大切です。
編集部まとめ

逆流性食道炎は、とても症状がつらく不快な病気です。治療方法は主に薬物療法と生活習慣の改善を行います。症状の改善のみではなく、合併症を防ぐためにも早期の治療が大切です。しかし、再発をしやすい病気でもあり、治療が長期にわたる場合や外科的治療が必要なケースもあります。胸やけや呑酸といった症状がある方は、一度消化器内科にご相談されることをおすすめします。
参考文献
日本消化器病学会胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021(改訂第3版)

