アタリの出方は多彩
ここまで個人的にはまずまず順調に釣れていたのだが、この後はアタリが間遠くなる。
時折船中どこかでポツリポツリとアタるが、クーラー満杯どころかツ抜けも怪しいペースだ。
このあと何度か流し変え、場所変えを行うが事態は好転せず、船内はまったりムードに包まれ、中には渋いながらもお土産は確保したのでとタイラバにチェンジする方もチラホラと現れる。
上へ上へと動くタイラバには反応するのか、テンヤ勢不発の中タイラバでは何枚か取り込まれるシーンも見受けられた。
そうこうしているうちに潮が動き出したのかテンヤにも反応が出始める。
私にもテンションをかけながらフォールさせていた竿先にククンとアタリ。
すかさず合わせを入れるもこれはスカ。
まだエサは付いているはずと同じような誘いを続けるとまたもフォール中にククンときた。
今度は一呼吸いやふた呼吸くらいおいて、ハッシ!と合わせるとハリ掛かり。
1kg級のまずまずサイズは合わせを遅らせたせいか、親孫両方のハリをガッツリとくわえ込んでいた。
ここからはほぼ投入ごとにアタリが出る。
タナ取り直後にガツガツンもあれば、フォール中にツツツッもあるし、一発で合わせが決まることもあれば、上記のような掛け直しもある。
もちろん合わせ損ないや掛け損じもあったが、とにかく色いろなパターンでのアタリや合わせが楽しめ、また勉強にもなった。
午前の部ラストギリギリまで船長は粘ってくれたが、入れ食いタイムは30分少々で時間切れ。
まだアタリは続く中、後ろ髪を引かれる思いで午後船のお客さんの待つ港へ戻ることとなった。
私の釣果13枚が竿頭のようだったが、多くの方が10枚前後と平均して釣れていた様子。
型は0.4~1.8kg級といったところだったが、左舷では大ダイらしきのバラシも2発あったとのこと。
一つはドラグから糸を出され根に巻かれてのハリス切れ。
もう一つはテンヤを飲まれて歯に当たってのハリス切れのようだった。
小型も交じるが連日大ダイらしきバラシが続いているから油断はできない。
船長に今後の予想を聞くと、「例年だと11月になれば40mダチでやるようになるんだけど、今年は水温が高いからまだしばらくは浅場での釣りになると思う」とのこと。
いずれにせよ大原沖にはハンパない数のマダイがいるようだから、今期は大チャンスシーズンとなることは間違いなさそうだ。

浅場だけに小型でも引き味はいい
Tackle Guide
テンヤの号数選びの基本は「10m1号」。
現在は水深20m前後を狙うことが多いから3号で十分なのだが「ビギナーや速潮時を考慮して5号が基準かな。テンヤは小さいほうが食いはいいけど、高いタングステン製はいらないよ(笑)。根掛かりもあるしね」とは船長だ。



