
武田梨奈主演のドラマ「ワカコ酒 Season9」(毎週水曜深夜0:00-0:30、BSテレ東)が放送中。
同作は、新久千映の同名漫画を原作に、「酒飲みの舌」を持って生まれた26歳のOL・村崎ワカコ(武田)が、「ぷしゅー」の決めせりふで“女ひとり酒”を堪能するシリーズの最新作。
シリーズ9作目となる今作では、地方ロケを実施。福島県の回では、北塩原村・裏磐梯を訪れ、桧原湖や五色沼など美しい湖沼群と雄大な自然の中で“女子旅”を満喫。この土地ならではの山塩グルメや個性豊かな酒を堪能。さらに、北海道の回では、日本最北端の酒造「国稀酒造」見学を皮切りに、北海道留萌と増毛で、風光明媚な港町ならではの新鮮な魚介グルメやお酒を堪能し、“るもいひとり呑み手帖”を手に夜呑み文化も体感する。
このたび、WEBザテレビジョンでは主演を務める武田にインタビューを実施。地方ロケの思い出や最近の酒事情について語ってもらった。
■「1年でツークールをやらせてもらえるというのは大きなサプライズ」
――シーズン9の放送が決まった時の気持ちを教えてください。
今年の1月にシーズン8が放送されていたのですが、その放送の直前ぐらいに「今年、シーズン9の撮影をします」と言われました。今までこの短い期間で撮ることはなかなかなく、1年でツークールをやらせてもらえるというのは大きなサプライズでした。シーズン10を目標にやってきましたが、少しずつ近づいてきて、目標がもっと大きくなっていきました。
また、シーズン9をやると聞いた時に、今回は地方ロケがいつもより多いというのも聞いたので、どこに行けるんだろうという楽しみがありました。
――その時点で行きたい場所はありましたか?
おいしいお酒とお料理って、と考えたんですが、全都道府県すべてにおいしいものがあるのでどこに行っても楽しいだろうなと。その土地でしか食べられないものが各地に詰まっているので、そういった意味では、普段の『ワカコ酒』とはちょっと違うスペシャルな回ができるんじゃないかなと思いました。
■「みぃさんとアベちゃんとワクワクしながら福島に」
――シーズン9の撮影はいかがでしたか?
今回はオフィスの女性チームで地方に旅行へ行く回があり、今までオフィスの中で会っていたメンバーと外で会うというのがすごく新鮮で、(山田キヌヲ演じる)みぃさんと(渡部瑞貴演じる)アベちゃんとワクワクしながら福島に行きました。
また、みぃさんは、小さなお子さんがいるのでなかなか外に出歩くことができないですが、お母さんにもたまには息抜きが必要だよねと、旦那さんが娘さんを見てくれているというやり取りがあったりして、そういうのがすごくすてきだなと。それぞれの時間をしっかりと大切にできるからこそ、お仕事も頑張れるんだよなというメリハリを見られるのも『ワカコ酒』の良さだと思います。ワカコも普段、ただ飲み歩いているわけではなく、こういう楽しく飲める時間を作るために、日々のお仕事を頑張る姿勢があるので、改めてそのメリハリを感じました。
■「この作品を通して恩返しができたらいいなと思います」
――地方ロケはいかがでしたか?
ほんとに楽しかったです!撮影中はもちろんいろいろなものを飲んだり食べたりしていたのですが、撮影がない時間も満喫したいと。なので、少しでも時間があれば、ホテルの周りのご飯屋さんに行ったり、スナックに行ったりと、とにかく楽しんでいました。
最後の夜、みんなでご飯に行って解散した後、せっかくなので私はスナックに行ったんです。お店に入ると知っているスタッフさんがたくさんいて、「あれ?(笑)」となりました。みんながそれぞれの時間を過ごしているのに、すれ違ったり同じお店で出くわしたりということがけっこうありました。
――すてきな出会いはありましたか?
皆さん、おもてなしの心にあふれた方々ばかりで、温かく接していただき、すぐに仲良くさせていただき、毎日、おいしいものを堪能しました。いろいろな思い出をいただいたので、この作品を通して恩返しができたらいいなと思います。
また、北海道には何度も行ったことがあるのですが、今回初めて留萌と増毛を訪れ、もっといろんな方に知っていただきたい町だなと感じました。普段の『ワカコ酒』の撮影は都内のお店を一日で回るスタイルですが、今回、北海道には少し長く滞在して撮影をさせていただいたので、長期間、同じ場所に滞在するのは新鮮ですごく楽しかったです。
■武田が行きつけのお店のシーンへの思いを明かす
――ワカコ行きつけのお店「逢楽」での撮影はいかがでしたか?
今まではレギュラーの(鎌苅健太演じる)やぎくんが「逢楽」にいる環境が当たり前だったのですが、今回は新人で入ってきた(門間航演じる)山ちゃんが1人で接客をしているシーンがすごく新鮮で。いい意味で変わらないドラマの中でも、少しずつ状況が変わっていて。その変わっていく環境の中で、ワカコが人とのご縁に気付けたり、時間の過ごし方を考えたりするシーンもあり、お酒を飲みながらいろいろと噛みしめられるというのもすごくすてきだなと思いました。
■「第10夜の野毛の飲み歩きが好きです」
――今回のシーズン9で印象的な回を教えてください。
全部と言いたいのですが…、第10夜の野毛の飲み歩きが好きです。地元が神奈川の横浜の方なので、いつか野毛を取り上げてほしいと思っていました。横浜人のお酒好きは野毛に集まるのですが、わりとディープな飲み屋さんが多いので、一人で入るのは少しハードルが高いと思われがちで。でも、今回、ワカコという26歳の女性が一人でお店に入るので、この作品を見た皆さんが挑戦しやすくなるのではないかなと思っています。
実際に、女性1人で来ているお客さんもたくさんいると撮影の時に聞きましたし、エキストラで参加してくださった方も実際の常連さんでもあるので、この野毛の回はアドリブも含めてそういうリアルな空気感を味わえるなと思います。
また、野毛の回では玉袋筋太郎さんがゲストで出てくださって。もう朝の撮影からずっとお酒を飲まれていて、最後、玉袋さんですら「今日、けっこう酔ったわ!」とおっしゃっていました。野毛の街と常連の皆さんと一緒に楽しい空間を過ごせて、台本以上のリアリティーを作ってくださったと感じました。
■「家に帰ってから日本酒をちびちびと楽しむのが最近の“リナ酒”」
――最近の武田さんのお酒事情“リナ酒”を教えてください。
コロナ禍が終わってからは、ほとんど外で飲んでいたのであまり家で飲むことがなくなっていたのですが、今回の撮影でいろいろな場所に行って、自分でお酒を買ったり、いただいたりしたので、今、家に日本酒がものすごくたくさんあって。なので、それを家に帰ってからちびちびと楽しむのが最近の“リナ酒”です。
――おつまみは作ったりされるんですか?
おつまみは簡単なものなんですが、最近は素材の味を楽しむというのが自分の中でのブームなので、少し焼くだけとか、塩だけで炒めるとかして食べています。外で飲むのも好きですが、最近は家でちびちび飲むのにもまたハマっています。
――何かパパッと簡単に作れるおすすめのおつまみはありますか?
梅をあえるのはずっとハマっていて、小松菜にただ梅をあえて、最後にゴマをかけるのとかおすすめです。夏に夏バテ予防で塩分を取るために梅にハマってから、ずっと継続しています。お酒にもつぶして入れて飲んだりするので、万能だなと思います。
■「楽しみがあることを特別だと感じられる」
――改めて武田さんにとって「ワカコ酒」はどんな存在ですか?
私にとっての「ワカコ酒」は、変わらない良さがある作品です。設定でも「村崎ワカコ、26歳」とずっと言っていますが、何か大きな出来事があるわけではなく、毎日お仕事をして、おいしいお酒を飲んでと、自分の楽しみがあることを特別だと感じられるので、当たり前の日常こそを大切にしたいと思える作品に出会えてうれしいです。
普段の私はどうしても慌ただしく過ごしてしまいがちなのですが、ワカコを演じている時はワカコの性格に救われることが多々あるので、1年に1回ペースで撮影に入るというのは私にとって精神統一のような、ワカコを演じたから少し自分に余裕が持てるなと思える特別な時間です。
なので、作品を見てくださる方も、おいしいものをおいしいと感じられる時は他のことを考えず、ただ“おいしい”という時間を大切にして、それを次の日の活力にしていただけたらなと思います。
――10年経って、武田さんがワカコの性格に似てきているんですね。
そうですね。東京のにぎやかな街並みで生活していると、気づかないうちにどこか疲れてしまったりということもあると思うんですよね。そういう時に今回、ワカコは地方に行ってリフレッシュして。で、また帰ってくると自分の場所の安心感を味わえて、いろいろなことを見つめ直せるので、自分の今いる場所から離れることも大きいなと思っています。
私の場合は海外に行くことがすごく好きなので、改めて日本はすてきな国だなと思いますし、その反面、同じ場所だけにいると知らないことも世の中にはたくさん起きているんだなというのも感じられます。今回シーズン9を通して、改めて一人旅の時間も私の中では大切なんだと思えました。

