遊ぶように聴くからこそ、届く声

こども家庭庁は「声をあげにくいこども・若者」への意見聴取として、現場に出向いて意見を聴く「アウトリーチ型意見聴取」を推進。TOKYO PLAYは、プレーパークの立ち上げ支援、インクルーシブな遊び場の運営支援、道路や公園での「みちあそび」の推進など、子どもの遊び環境をつくる中間支援組織として長年活動する中で、この手法を実践してきた。

遊びの場では、子どもたちは自分らしくいることができ、言葉だけでなく、表情や身体の動き、遊びの選択そのものが、子どもたちの「声(views)」になるという。遊ぶように聴くからこそ、届く声があるのだ。
狛江市でのヒアリング


また、2024年度、東京都狛江市では、子どもの権利条例制定にあたり、TOKYO PLAYが子どもたちへのヒアリングを担当。次の3つの点から、全国的にも先進的な取り組みになったとのことだ。
1つ目は「幅広い子どもたちへのアウトリーチ」。集合型ワークショップでなく、幼稚園を含む様々な場へ出向いてヒアリングを実施し、未就学児の声も含めた子どもの声を、丁寧に受け止めた。
2つ目は「決定前のフィードバック」。行政が方針を確定する前の段階で、子どもたちの声とともに市民(大人)の受け止めも可視化し、子どもたちに返したという。「聴きっぱなし」ではなく、子どもの意見表明権を実質的に保障する実践だ。
3つ目は「応答しながらともにつくる」。つづく2025年度には素案を検討するワークショップを複数回行い、子どもを含む参加者からの声をもとに、条文や前文をつくっていったそう。子どもと大人合同のワークショップでは、市民とともに子どもの声を聴く仕組みをつくり、子どもの声が、地域全体で受け止められる土壌を育てているとのことだ。
