迷いと罪悪感、憤りの帰り道
車に乗って帰ろうとすると、急いだ様子で久美子さんの夫が追いかけてきました。
「妻が申し訳ありません。小さい子には噛みつきなんて当たり前ですよね…。妻はヒステリックになっていますが、気になさらないでください」
夫婦で話し合いができていないのか、旦那さんの意見は通らないのか、温度差がありすぎる話にあ然としてしまいました。帰りの車内、同じことを考えていたのか、沈黙の中、夫がボソッと言いました。
「奥さんが何と言ってても、旦那さんの考えに従おう」
「うん。園にも報告してみる…」
やるべきことはやった、そう思えるのに、私は何とも言えない焦燥感を感じていました―――。
あとがき:正しさのかたち
どんなに誠意を尽くしても、誰かの正しさの前では無力になることがあります。ゆかりさんは母として、できる限りの謝罪をしました。それでも突き付けられた「誠意」という言葉。申し訳なさと違和感のあいだで彼女は揺れています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: 光永絵里
(配信元: ママリ)

