長崎孔子廟で中国の伝統芸能「変面」を見よう
変面(へんめん)とは?

映像などでご覧になった方も多いと思いますが、煌びやかな衣装に身を包んだ演者が、一瞬にして顔を変えるパフォーマンスです。演技中に顔を変えるのは、1度や2度ではなく、10種に及ぶこともあるのです。門外不出、国家機密などと言われる変面ショーを長崎孔子廟で見ることができます。
変面の歴史

変面は、中国の四川省を中心に発展した川劇(せんげき)という地方劇の中で生まれた伝統芸能です。女性のような顔立ちを隠すために面をつけて戦った王の話や、金持ちから金品を盗んで貧しい人々に分け与えた盗賊の話など、そのストーリーを表現するために、お面を変える技術が開発されたのです。初めは、紙に数枚の違う顔を書き、顔に重ねて貼り、一枚ずつはがしていたそうです。そこから技術は進化し、生地や印刷の技術で変面のマスクも進化していきました。
長崎孔子廟での変面ショー

長崎孔子廟では、毎月変面ショーが開催されます。曜日などは一定しておらず、その月によって開催日もまちまちです。開催される日は、毎回午後14:30からで、公演時間は10分程度になっています。開催場所は、孔子廟内の広場で座席などはありません。入場料のみで観覧料は無料です。3カ月ごとに開催日程が発表されるので、ご覧になりたい方は、公式サイトをご覧ください。
この記事を書いたライターより一言

筆者が訪れた日の変面ショーの演者は、なんと小学生か中学生ぐらいの子供でした。「えっ?子供?」と戸惑った思いは、華麗に踊る姿を見て、すぐに消え去りました。瞬きをしないよう目を見開いていても、追いつけない一瞬の出来事に、「お見事!」と叫びたくなります。ありそうでいて、なかなか見る機会のない変面ショーを見ることができて、とても楽しかったのでご紹介させていただきました。(olive)
【スポット情報】長崎孔子廟