「ちょっとだけエスパー」の放送が始まる前の私は、SFと謳っているとはいえ、SF要素は“ちょっとだけ”と予想していた……。
しかし蓋を開けてみたら“めっちゃめちゃSF”
SF加減やスケールの大きさは全く“ちょっとだけ”ではなかった。
というのも、ノナマーレ社長:兆(岡田将生)の目的は「10年後に起きる1万人が死ぬ大惨事を止めること」だったのだ。さらには市松(北村匠海)が口にした「ノナマーレのせいで1000万人が死ぬ」という衝撃の言葉……。
そして過去に事故で亡くなったと思われていた四季(宮崎あおい)の夫は「兆」である可能性も浮上。極め付けは、突然雪を降らせたかと思えば指パッチン指っぱちんと共に消えた“白い男”の登場も。
正直ここにきて何が何だか全く分からない状況だ。唯一分かっているのは、この作品の面白さは“ちょっとだけ”には収まらないこと。
本日は、私なりに、あくまでも私なりに、この物語の全貌を紐解いていく。
ノナマーレ社長「兆」の正体と狙いを徹底考察。彼の目的は四季を救うことでは?
この物語を紐解いて行く上で重要になるのは「兆」の存在だ。彼は一体何者なのか……。
結論から言うと「兆は四季の夫であり未来からやってきた人物」と予想する。
というのも5話ラストで、彼女がたびたび見ていた“ぶんちゃんが死ぬ悪夢”の文太(大泉洋)の顔が、兆に変わるという描写があった。

そこから考えると数年前に亡くなったとされている四季の夫は「兆」となる。
ではなぜ兆は生きているのか……?
兆は未来から来た人物だからだ。彼はエスパーの能力で未来からやってきた可能性が高い。つまり四季が見る“兆が死ぬ悪夢”は未来で起きる出来事。これこそが「10年後に起きる1万人が死ぬ大惨事」なのだ。
そして彼が未来を変えたい理由は自分のためではない……。「1万人が死ぬ大惨事」の本当の犠牲者は四季であるからだと予想する。
四季は夫が亡くなる悪夢を予知夢的に見ているが、実際は四季も大惨事に巻き込まれ、亡くなっている……。こう考えると、兆が過去に戻り必死に未来を変えようとしている辻褄が合うのだ。
まとめると「四季の夫である兆は、四季を救うため過去に戻り、四季が死なない未来を作ろうとしている」ということだ。もちろんこれは個人的な予想であり、物語の特性上、SF要素もふんだんに含むため、考察ではなく予想の側面が非常に強い。
この予想を信じるか信じないはあなた次第だ(笑)

