「前頭側頭型認知症の原因」はご存知ですか?初期症状も医師が徹底解説!

「前頭側頭型認知症の原因」はご存知ですか?初期症状も医師が徹底解説!

前頭側頭型認知症の前兆となる初期症状

脱抑制や常同行動のほか、以下のような症状も初期症状として認められる場合があります。

食行動の異常

前頭症の障害によって、食欲の亢進による過食、甘いものや濃い味付けに好みが変化するといった症状が病気の初期段階からみられます。過食や偏食が続くと、体重増加や糖尿病などのリスク上昇にもつながるといった問題があります。

自発性の低下

自発性の低下は、前頭側頭型認知症の初期から認められます。常同行動や落ち着きのなさと共にみられることが多いです。自分や周囲のことに対して無関心になる、無気力になるといった症状が現れます。また、前頭側頭型認知症の方では、他人からの質問に対して真剣に考えずすぐ「わかりません」と答えることがあります。この背景にも、自発性の低下があると想定されています。

外部刺激に対して反射的に反応しやすくなる

医学的には、「被影響性の亢進」とも呼ばれる状態です。外部からの刺激に対して反射的に反応しやすくなり、周囲の影響を受けやすくなる状態です。例えば、周囲の刺激に衝動的に反応し、他者の行動や言葉を無意識に真似る、特定の言葉やフレーズを繰り返し発するなどの症状が現れます。

前頭側頭型認知症になりやすい人の特徴

前頭側頭型認知症のリスクを高める要因としては、以下のようなものが挙げられます。

家族に前頭側頭型認知症の方がいる

ご家族の中に前頭側頭型認知症の患者さんがいる場合、発症リスクが高くなる可能性があります。しかしながら、欧米では半数近くで家族歴が認められるものの、日本では家族性の割合は少なく、ほとんどは家族歴のない散発性です。
そのため、家族にはいないから安心とは限らず、誰にでも発症の可能性があることは知っておくことが大切です。

年齢

加齢は、ほかの認知症を引き起こす病気と同様に前頭側頭型認知症のリスクとなります。ただし、アルツハイマー型認知症よりも若い方で発症する傾向があります。65歳未満で発症する若年性認知症の割合が高いです。

心血管疾患

前頭側頭型認知症の発症リスクと、心血管疾患の有無、その他の生活習慣病、そして教育レベルとの関連を調べた研究があります。なお、心血管疾患は狭心症や心筋梗塞などのことです。
結果、遺伝性要因が特に無い孤発性の前頭側頭型認知症の方は、家族性の方と比べて心血管疾患のある方が多かったということがわかりました。
心血管疾患と前頭側頭型認知症の因果関係についてはさらなる検討が必要である点には注意が必要です。しかし、心血管疾患の有無が前頭側頭型認知症の発症リスクを高めることに関与している可能性はあります。

配信元: Medical DOC

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