早朝の来訪
「みかんちゃん!?どうしてここに!?」
私は、あまりのことに、言葉を失いました。
「ももちゃんと朝ごはん食べたい」
みかんちゃんは、そう言うと家の中に入ろうとします。私は、もう限界でした。今までの、小さな違和感や不満が、一気に爆発いたしました。
「待って!みかんちゃん、やめて!」
私は、今までにないほど強い口調で、みかんちゃんを制止しました。私の声は、震えていました。それは、恐怖と、怒りと、そして疲弊の入り混じった声でした。
「どうして、窓から入ってくるの!?こんなの、絶対ダメだよ!」
私は、泣きそうになりながら、みかんちゃんに詰め寄りました。みかんちゃんは、私の剣幕に、目を丸くして、立ち尽くしました。そして、次第にその目に涙が溜まっていく。
「だって…ももちゃんと朝ごはん、食べたかったんだもん…」
みかんちゃんは、そう言うと、大粒の涙を流し、泣き出しました。私は、泣いているみかんちゃんを見て、少しだけ後悔しました。しかし、もう後には引けません。
「勝手にうちに入ってくるのは、やめて。こういうのは、ダメなの」
私は、そう言って、みかんちゃんを家の外に出し、窓を閉めました。みかんちゃんは力なく「バイバイ」と言うと、泣きながら自宅へと帰っていきました。私は、窓からみかんちゃんの背中が見えなくなるまで、動けませんでした。
起きてきたももが心配そうに私に「どうしたの?」と尋ねました。きっと、私が思い詰めていることに気付いたのでしょう。私は、ももに、今日の出来事を正直に話せませんでした。話せばきっと、ももがただ困るだけで終わる気がして。
今回のことをどうするか悩んだ結果、私はみかんちゃんのお母さんにメッセージを送りました。今朝のことをすべて、包み隠さずに。
その日もみかんちゃんのママは休日出勤だったそうで、とてもていねいな謝罪が届きました。仕事に行く際、みかんちゃんを祖母の家に向かわせようとしたそうですが、その道中にわが家があり、みかんちゃんはそのまま突発的にももの家に来てしまったそうです。
みかんちゃんの気持ちはわかりつつも、わが家ももうこれ以上面倒は見られません。今後どうしていけばいいのか、内心頭を抱えるばかりでした。
あとがき:お母さんはまともなのに…
みかんちゃんの母はとても常識的な人だったようです。しかし、子どもがお友達の家に出かけているときの態度まではなかなか把握できませんよね。
親からは見えない子どもの振る舞いについても、子どもに話を聞くなどしてしっかり知っておきたいと思わされるエピソードでした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: kgrddm
(配信元: ママリ)

