かつて警察官として10年勤務していた筆者。現役時代、何より口酸っぱく教え込まれたのが『背後を取られるな』という教訓でした。
危険がどこから現れるのか…。そのほとんどは『前』ではなく、『背中側』。
警察を離れた今でも、この教えは日常生活で大きな力になっているのです。
本記事では、警察の現場で叩き込まれた『背後を意識する習慣』についてお話しします。
背後を取られた瞬間に起きる『弱さ』
警察学校時代、交番勤務を想定した訓練がありました。
来所者に対応する練習ですが、背後から接触されると即アウト。反省文を書かされるほど、徹底して『背後の危険』を意識させられました。
なぜそこまで重視するのか。理由はシンプルで、『背後は圧倒的に弱い』からです。
背後というのは相手の動きが見えず、咄嗟の対応ができません。
実際に、来所者を現場へ案内する途中、油断したタイミングで突然襲われたり、拳銃を奪取されたりするなどの深刻な事件が過去に発生しています。
※写真はイメージ
『前を歩かせる』ことで命が守られたり、反対に『背後を歩かれる』ことで命が奪われたりする…。
そんな基本動作1つで、明暗が分かれるような世界でした。
現場で叩き込まれた『背後を取られない姿勢』
交番勤務でも警察署内の教練でも、常に以下のような背後への警戒を求められました。
・壁を背にして立つ。
・人と話す時も、後方の動きが視界に入る位置を選ぶ。
・人混みでは、数秒おきに肩越しに後ろを確認する。
これは過度な警戒ではなく、習慣として身につけるべき行動です。
筆者は過去、油断した瞬間に怪我や殉職につながるケースを、何度も現場で見てきました。
さまざまな経験を積み重ねたことで、背中に気配が近づくと自然に反応できるようになり、今でも『視界に入らない方向』を想像して行動するクセが残っています。
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