カクテルの完成度に加えて
バーテンダーの魅力に注目!

優勝者「N-BAR」若林将太さんの作品/「鳳鳴(ホウメイ)」
世界5大ウイスキーの原酒を丁寧にブレンドしたウィスキー「碧Ao」がメイン。サントリーリキュール「KANADE〈奏〉桜」などを合わせてシェイクしてグラスに注ぎ、自家製ティーソーダで満たす。仕上げに「KANADE〈奏〉桜」をスプレーしたドライフラワーを。桜の香りと世界中の茶葉の彩りを重ねた1杯
「サントリー ザ・バーテンダーアワード2025」は、国内で活躍するバーテンダーなら誰もが知る、歴史あるコンペティション。
1931年に日本で初めて開催されたカクテルコンクールを起源とし、数々の名作カクテルがここから誕生しました。
そして、今大会からは、カクテルだけでなく「バーテンダー」自身の技術力や魅力にフォーカス。大会の名称も一新しました。

この日に行われたファイナルの1st Stage では約500人の中から勝ち抜いた8名が競技。「あなたが世界に伝えたい日本発のカクテル」をテーマに、プレゼンテーションと創作カクテルの試技を行います。
上位3名が2nd Stage に進出し、実際のバーを模したステージで、お客様の「新しい一歩を踏み出すために背中を押してくれるものを」というリクエストに応えるカクテルを即興で創作。日頃のホスピタリティが垣間見られるユニークな審査です。

誰が勝ってもおかしくないハイレベルな闘いを制したのは、神奈川県「N-BAR」の若林将太さん(32歳)。
チャーミングな笑顔とお客様の声に耳を傾ける姿勢が印象的でした。バーテンダー歴12年、カクテルコンペティションには過去5年にわたって5回の挑戦をして初めての優勝。

若林さんはこうコメントします。
「『あなたの一杯には、誰かの人生を変える力がきっとある』という今大会のメッセージに心を動かされて、出場を決意しました。辛いときには優しい言葉を、いいことがあったときはよりよい時間にしてさしあげる。お客様の気持ちを汲んで、お店を出るときに少しだけ幸せな気持ちにできるバーテンダーになりたいと思います」

優勝した若林将太さん(N-BAR / 神奈川県川崎市)。「ホテルニューオータニ」を経て、現在は1人で店を切り盛り。「N-BAR」では今回の優勝カクテルを味わえる。写真は2nd Stage審査の様子
各国のカクテルファンが日本ならではの繊細なバーテンディングに注目する中、またひとつ、世界に誇れるまぶしい新星が誕生しました。
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