乳がん発症時に食べてはいけないものとは?Medical DOC監修医が解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「乳がん」を発症した際に「食べてはいけない物」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。
「乳がん」とは?
乳がんとは、乳腺の組織から発生する悪性腫瘍のことです。
今回の記事では、乳がんの発症時や手術後の食事に関しての注意点について解説します。
また、乳がんの原因として考えられているものや予防法についても紹介します。
乳がんの原因となる可能性の高い食べもの
乳がんの発症リスクと関連がある可能性のある食べものについて紹介します。
加工肉や赤身肉
加工肉の摂取と、特に閉経後の女性における乳がんの発症リスクに正の相関関係があるとする報告がみられます。例えば、ベーコンやソーセージなどがあります。
加工肉に含まれる硝酸塩や亜硝酸塩の多量が乳がんリスク増加につながる可能性が示唆されています。
また、赤身肉(羊肉や牛肉、豚肉)含まれる飽和脂肪、コレステロール、ヘム鉄の含有量が多いことも乳がんと関連している可能性があります。
特に、加工肉には食塩や脂肪分が多く含まれていることも多いため、過剰な摂取は生活習慣病のリスクを高めることにつながります。ほどほどに摂るようにしましょう。
飽和脂肪酸を多く含むもの
飽和脂肪を多く含む食品である、バターやチーズなどの高脂肪乳製品は、乳がんによる死亡率を高める可能性があるという報告があります。一方で、乳製品を摂取することで乳がんの発症リスクが少し低くなるという報告もあります。そのため、乳製品については乳がんの発症リスクに与える影響は不明です。しかしながら、脂肪分の摂りすぎには注意をするようにしましょう。
その他、飽和脂肪酸を多く含む食品としては、牛肉や羊肉、豚肉、鶏肉(特に皮付き)があります。また、ラード、ココナッツオイル、パームオイル、多くの焼き物や揚げ物(ファストフードなど)などもあります。
こうした食品の摂りすぎには注意しましょう。
トランス脂肪酸を多く含むもの
揚げ物や焼き菓子には、トランス脂肪酸が多く含まれている可能性があります。ある研究では、乳がん診断後にトランス脂肪酸を摂取すると、乳がんによる死亡率が約50%、全死亡率が約80%増えることが示されています。
揚げ物や焼き菓子などを毎日摂ることは避け、適度にしておくようにしましょう。
アルコール
アルコール摂取量が増えるほど、乳がんの発症リスクは増加していきます。閉経前後を問わず、アルコール飲料が発症リスクを高めるのは確実です。日本人を対象とした研究では、まだ十分なデータがないとされていますが、アルコール飲料を飲みすぎないようにしましょう。
なお、厚生労働省が示す節度ある適度な飲酒量は、1日平均純アルコールで約20g程度ですが、女性ではより少ない量が勧められます。具体的にはビール中瓶1本500mlほどで純アルコール量20g、ワイン一杯120mlで12gです。
大量の砂糖が入った食べ物や飲み物
砂糖が大量に入った飲み物を定期的に飲むと、体重増加に繋がる可能性があります。特に、閉経後に体重が増えると、乳がんリスクの増加につながります。
ソフトドリンクやビスケット、ケーキは栄養価に乏しいものの、大量の砂糖、特にグルコースが含まれています。頻繁に摂取しないようにしましょう。

