「ウイルス性胃腸炎」の初期症状はご存知ですか?進行すると現れる症状も解説!

「ウイルス性胃腸炎」の初期症状はご存知ですか?進行すると現れる症状も解説!

ウイルス性胃腸炎の検査と診断、治療法

ウイルス性胃腸炎の検査と診断、治療法

ウイルス性胃腸炎が疑われるときは何科を受診すればよいですか?

小児であれば小児科、大人であれば内科を受診します。吐き気や下痢が強く水分が摂れない、尿が極端に減っている、意識がもうろうとしているといった場合は、救急外来での対応が必要です。乳幼児や高齢の方、基礎疾患のある方は軽い症状でも早めに受診しましょう。

ウイルス性胃腸炎の病院での検査方法と診断基準を教えてください

診断は基本的に症状の経過と流行状況をもとに行われます。嘔吐や水様性下痢、発熱などの典型的な症状があれば、臨床的にウイルス性胃腸炎と判断します。必要に応じて便を用いた迅速検査でノロウイルスやロタウイルスを調べることもありますが、すべての患者さんに行われるわけではなく、乳幼児や高齢の方など保険で認められた条件に当てはまる場合に限られます。血液検査で脱水や電解質の異常を確認することもあります。

病院ではウイルス性胃腸炎をどのように治療しますか?

原因となるウイルスに効く特効薬は存在しないため、治療は対症療法が中心です。軽症例では経口補水液による水分補給を続けながら経過をみます。吐き気が強く水分が摂れない場合や脱水が進んでいる場合には、点滴で水分と電解質を補います。症状に応じて吐き気止めや整腸剤、解熱剤が処方されることもあります。抗菌薬は効果がないため使用しません。重症例では入院が必要となり、点滴管理や全身状態の観察を行います。

ウイルス性胃腸炎にかかったときの自宅での過ごし方を教えてください

自宅では安静にし、経口補水液を少量ずつこまめに飲むことが大切です。食欲が戻ったらおかゆやうどんなど消化のよい食事から始め、牛乳や脂っこい食事は避けましょう。感染を広げないため、吐物や便は使い捨て手袋を着けて処理し、処理後は次亜塩素酸ナトリウムを用いて床やトイレを消毒します。衣類や寝具は熱湯や漂白剤を使って洗濯し、石けんと流水による手洗いを徹底してください。症状が治まっても便からは1〜2週間ほどウイルスが排出され続けるため、回復期も衛生対策を続けることが重要です。

編集部まとめ

編集部まとめ
ウイルス性胃腸炎は、冬に多くみられる身近な感染症です。原因となるノロウイルスやロタウイルスは感染力が強く、少量でも感染します。急な吐き気や嘔吐、水のような下痢、軽い発熱が主な症状で、乳幼児や高齢の方では脱水が重症化につながることがあります。多くは数日で回復しますが、水分がとれないときや症状が強いときは早めに受診しましょう。

予防には、石けんと流水による手洗い、食品の十分な加熱、トイレや調理器具の次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が役立ちます。症状が治まった後も便からウイルスはしばらく出続けるため、回復してからも衛生対策を続けることが大切です。

参考文献

『ウイルス性胃腸炎』 (東京都感染症情報センター)

『感染性胃腸炎について』 (東京都保健医療局)

『感染性胃腸炎 流行状況 2024年シーズン』 (東京都感染症情報センター)

配信元: Medical DOC

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