副業会社に連絡を取るもうまくあしらわれ、仕方なくクレジットカードの利用停止を行った美穂。己のふがいなさに泣き崩れます。そしてようやく、人へ相談する決心を固めたのです。
夫に副業詐欺を報告した
クレジットカード利用停止の手続きを行った数日後、私は夫のまなぶに事情を話した。もともと嘘を隠すことが苦手な私は、彼にずっと心配されている。その理由が「副業詐欺に引っかかった」という、あまりにも情けないもので話すのを躊躇していたが、そうも言ってられなくなった。帰宅したまなぶに、私は意を決して打ち明ける。
「馬鹿な私でごめんなさい。まさか、詐欺に引っかかってしまうなんて」
「美穂…」
まなぶはしばらく間を置いてから、優しく私の肩に手を添えた。
「過ぎたことは仕方ないさ。これからの対処を一緒に考えていこう」
「まなぶ…。本当にごめんなさい。迷惑をかけてしまった」
「でもそれは、美穂が俺を助けたいと思って動いてくれたからだろう?こっちこそごめん。収入が減ったって暗い話題ばかり口にして、不安にさせた。育児中で、ただでさえ心配しやすい状況なのに」
寄り添う夫が提案してくれたこと
罵られることも覚悟していた分、彼の温かい言葉によけいに涙が溢れる。まなぶは夜のバイトを増やして頑張っていた。そんな彼だからこそ、支えたいと思ったのに…。
「ごめんなさい。ごめんなさい」
「もう謝るなよ。それより、これからどうするか話そう。今はその抗弁書?ってのを用意してるんだっけ」
「うん。カード利用を止めるのに必要な書類なんだって」
「一度、消費生活センターにも相談してみようか。相手の会社からお金を取り戻したり、訴えたりできないかな」
彼の言葉に目から鱗が落ちる。消費生活センター…そういえばそんな機関があった。

