東京国立博物館の池問題に動き
東京国立博物館(東博)の前庭人工池をめぐる計画が、大きな方針転換を示しました。
博物館は昨夜(19日)、公式サイトに文書を掲載し、当初発表していた「池の完全撤去」を事実上撤回。「池の躯体や基礎は残し、元の池に戻すこともできるように設計を行います」と明記しました。この発表を受け、Xでは20日午後から「完全に勝った!!」と安堵の声が多数派となっています。わずか9日間で国民の声が動かした「逆転劇」の全貌を報じます。
完全撤去は見送り「復元可能に設計」
東博が11月19日に公開した1ページの公式文書には、国民からの懸念を「厳粛に受け止め」たうえで、以下の3つの柱で計画を見直す方針が示されました。
景観保全:本館と調和する歴史的な景観の保全に最大限配慮する。
池の処遇:池の躯体や基礎は残し、元の池に戻すこともできるように設計を行うと明記。
イベント:前庭が常設のイベント会場になることはなく、イベントはこれまで同様、限られた期間・内容で実施する。
文書は、池が昭和12年設置で、近年は水質悪化や漏水が問題となり、昨年12月にはすでに排水され空の状態になっていたことも説明しています。

