SNSは「奇跡すぎる勝利」と「まだ警戒」の二極化
この公式文書を受け、X上では20日昼過ぎから反応が急増しました。
「躯体残して復元可能って書いてある! 完全に勝った!!」
「正気ですか?から9日でここまで動いたの奇跡すぎる。ネットの力すごい」といった、国民の声が通じたことへの安堵が多数を占めました。
一方で、まだ計画全体を許さない、警戒の声も根強く出ています。
「『戻すこともできる』って書いてあるけど、実際に戻す気あるのかな……」
「芝生は作るしイベントもやるって書いてるから、半分負けだろ」
「常設じゃないって言ってるけど、結局ビアガーデンやるんだよね?」
「カネを掛けて池を潰すのに、将来またカネを掛けて池に戻すなんて、日本あるあるの中途半端コンパロ(※コンプロマイズの略・妥協)だ」
しかし、「完全撤回じゃないけど、完全埋め立てよりは100倍マシ。とりあえず良かった」と、冷静に評価する声も見られます。
東博が欲しかったのは「開かれた空間」だったのか?
東博が目指した「多様な利用者向けの憩いの場」というビジョンは、池を埋めることで本当に達成されるのでしょうか。
SNSには、「来年以降の夏も猛暑が予定され、観光客も池や噴水など涼を求めるだろう。しかし池が無くなった東博前は……物足りない」という、来館者のリアルな声が寄せられています。
結局、このドタバタ劇は、博物館が本来持つべき静かな景観や歴史的価値ではなく、イベントや商業利用を優先した結果なのかもしれません。「完全埋め立て」という最悪の事態は回避されましたが、今後、東博が芝生化と復元可能性をどう両立させるのか、その具体的な改訂イメージも気になるところ。「完全撤去」を免れた池が、「休眠状態」から本当に復活できるのか──池の運命は、引き続き、国民の“興味”と“監視”が重要となっています。
東博は専用の意見フォームを設け、引き続き声を募集しています。また、改修費用を募る寄付の受付も現在続いています。
(LASISA編集部)

