普段からできる「汚れを防ぐ」習慣
「最後に、洗濯槽をきれいに保つために日頃からできることについて説明しましょう。
基本は以下の3点です。
●洗濯後は洗濯機のフタを開けて内部を乾燥させる
湿気がこもると、洗濯槽の内側にカビが発生しやすくなります。
必ず洗濯後はフタを開ける。もしくは槽乾燥などのメニューを使って、内部を乾燥させましょう。定期的に乾燥機能を使用するのもカビ予防になります。
●洗濯物は洗濯直前まで洗濯槽に入れない
脱いだ衣類には汗や皮脂が付着しており、槽内に入れたままにすると湿気や雑菌が繁殖しやすくなります。
特に夏場は数時間でもカビの原因になることがあるため、通気性のあるランドリーバスケットなどで保管するのが◎です。
●洗剤や柔軟剤は適量を守る
洗剤や柔軟剤の入れすぎは、すすぎ切れなかった成分が洗濯槽内に残留し、ぬめりやカビの原因になります。また、溶け残った洗剤は排水ホースや排水口にも影響を与えることがあるため、『洗剤は多いほど良い』という考え方はNG。衣類にとってもよくないので、適量を使用しましょう。
これらのような小さな習慣の積み重ねが、カビやぬめりの発生を抑えてくれます。
洗濯機は、衣類を清潔にする大切な家電。
だからこそ、その“中身”である洗濯槽自体が清潔であることが、衣類の仕上がりやお家全体の清潔感にも直結します。
月に1回の小さなお手入れで、毎日が気持ちよくなる――そんな暮らしを、ぜひ取り入れてみてくださいね」(高橋ゆきさん)
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掃除の目安は1〜2ヶ月に1回。ただし、もっと頻度が少なくてすむクリーナーもあるのですね。子どもがいると、洗濯の機会は増えるもの。生活スタイルによって上手にお手入れ方法を取捨選択して、キレイを保ちたいですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
高橋ゆきさん

PROFILE)
株式会社ベアーズの取締役副社長。家事代行サービス業界の成長と発展を目指す一般社団法人全国家事代行サービス協会の会長を務める。家事研究家、日本の暮らし方研究家としても、テレビ・雑誌などで幅広く活躍中。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、2020年の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「極主夫道」でも家事監修を担当した。1男1女の母。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2025年3月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数人215人)
※記事の内容は2025年5月の情報であり、現在と異なる場合があります。
