顔に梅毒ができたときの感染対策

顔の梅毒が他者に感染することはありますか?
梅毒は主に性的接触によって感染します。顔に症状がある場合、潰瘍から感染する可能性があります。例えば、口唇にできた硬性下疳や扁平コンジローマには多量の菌が存在しています。そのため、キスやオーラルセックスによってパートナーに感染させるリスクがあります。
一方で、梅毒性バラ疹や丘疹性梅毒疹は、皮膚の表面に生じる発疹で、潰瘍を伴いません。そのため、発疹に触れただけで感染することはほとんどないといわれています。
ただし、発疹や潰瘍がある時期は感染力が高いため、性的な接触を避けましょう。
梅毒をほかの人にうつさないための感染対策を教えてください
梅毒の感染予防は、他人との性交渉を避けることが基本です。梅毒は、潰瘍や粘膜疹などの病変に存在する菌が、相手の粘膜や皮膚の小さな傷口から侵入して感染します。コンドームの使用は梅毒の感染リスクを下げますが、コンドームに覆われていない部分から感染する可能性があります。そのため、治療が完了するまではキス、セックス、オーラルセックス、アナルセックスなどの性行為を控えましょう。
また、梅毒は治癒しても再度感染する可能性があります。パートナーが感染している可能性がある場合は、一緒に検査、治療を受けましょう。
参照:『梅毒(詳細版)』(国立健康危機管理研究機構)
編集部まとめ

梅毒は、性器だけでなく顔にも症状が出る場合があります。初期には痛みがなく、見逃しやすいのが特徴です。症状が消えても治癒するわけではなく、治療せずに放置すると、重篤な症状に進行することがあります。
顔に疑わしい症状が出た場合には、早めに医療機関を受診しましょう。治療が完了するまでは性的な接触を控え、パートナーと一緒に治療を受けることが大切です。
参考文献
『梅毒(詳細版)』(国立健康危機管理研究機構)
『梅毒に関するQ&A』(厚生労働省)
『梅毒診療の基礎知識』(一般社団法人日本性感染症学会)
『梅毒診療ガイド(第1版)』(一般社団法人日本性感染症学会)
『梅毒診療ガイド(第2版)』(一般社団法人日本性感染症学会)
『口腔咽頭梅毒 ー実地臨床における診断と治療のポイントー』(耳鼻咽喉科展望)

