「もはやただの遊びじゃない」令和の「等価交換」教育
この熱狂は、単なる収集活動ではなく、子どもたちの間で独自の「経済センス」と「社会性」を育んでいます。
「ただの遊びじゃない、等価交換学んでる!」という声は意外に多く、「ぷっくりとペラシールの交換で『あの子さぁ…』言われないよう空気読むのは私たちのころから当たり前だった。社会性育つ!」といったポジティブな視点も好評です。例えば、「ちいかわ」のシール1枚と「サンリオ」のシール2枚(※例です)など、レートもあると言うので驚きです。
また、等価交換を通じて「YES/NO言えるようになり、自分守れる子に」といった成長話も報告されており、禁止ではなく見守りが大事だという意見が優勢です。
「シール選びで100均ハシゴ、娘と喜び分かち合って労働の価値教えるチャンス!」というポジティブな声も上がっており、平成世代の母親が子供と一緒にハマる「親子シール活」もブームを支えています。
【令和の闇】偽物・転売・品薄の三重苦と悪質大人のリスク
「シール活」はX全体でトレンド入り常連となる一方で、ブームの代償として親の悲鳴も絶えません。どんなにお金があっても「シール」が変えない状況が続いています。「ボンボンドロップシール」の販売元「クーリア・オンラインストア」ではほとんどのシールに「SOLD OUT」の文字が並びいつ購入できるか分からない状況。イオンなどのショッピングセンターでも、「シール」があっただろうコーナーは空、もしくは「ボンボン」ではない普通のシールが並んでいます……。
深刻なのは、中国系通販サイト発の偽物が蔓延していること。「ボンボン探しに休憩時間1時間かけまくったのに偽物で『いらない』…おじさん分からん」といった、子供が偽物でがっかりする切ないエピソードが多数。偽物は「中身空洞でベコベコ」といった見分け方がSNSで共有されています。
さらに転売も横行しています。「どこも完売、転売ヤー蔓延りでレート高騰。令和の取引w」と経済批判が起きるほど、品薄報告が続出しています
シールで決まる子ども同士のヒエラルキーも問題です。「シール=権力」という言葉に象徴されるように、シールが「通貨化」していることで、交換をめぐるトラブルも発生しています。
たとえば、偽物と知らずに交換したシールを「ニセモノだ」と指摘され、仲間外れにされるといった、真贋をめぐるトラブル。これは、シールのレア度がそのまま子どもの間のヒエラルキーにつながりかねないという、ブームの深刻な側面を示しています。
最も懸念されるのは、悪質な大人が出てくること。SNSでの交換募集を悪用し、レアなシールを餌に子どもの住所や個人情報を聞き出そうとする、悪質な大人や犯罪リスクも指摘されています

