平成の「空気読み」に加え令和の「情報戦」が加わったイマドキのシール活
私たち親世代(平成女児)がシール交換をしていた頃、シールは「権力とステータス」そのものでした。レアなシールを持つ子は人気者になれ、それがそのままスクールカースト(ヒエラルキー)に直結した苦い記憶が、現在の親の過保護に繋がっています。
しかし、令和の「シール活」は、その構図がさらに複雑化しています。私たち平成世代は、シール帳を通じて交渉術や友達の趣味を知る「空気読み」を身につけました。
一方、令和の「シール活」は、SNSの影響で規模が拡大。さらに大人が参戦したことで、経済センスと情報戦、そして「リスク回避能力」が求められています。アナログの魅力がデジタル時代に刺さることを証明した「ボンボンシール」ブーム。この「共有の喜び」を健全な形で続けるためにも、私たち大人が、子どもたちにデジタル時代のリスクを教えることが急務なのです。
(足立むさし)

