「ペースメーカー」はどんな病気に罹患すると必要になるの?必要な人の特徴も医師が解説!

「ペースメーカー」はどんな病気に罹患すると必要になるの?必要な人の特徴も医師が解説!

ペースメーカー装着後の寿命はどれくらい?

ペースメーカー装着後の寿命はどれくらい?

ペースメーカー本体の寿命は、使用状況によりますが、平均7~8年程度とされています。
ほとんどペーシングを必要としない人では、10年程度持つこともあります。
一方、リード線については、明確に定められた耐久年数はありません。
・リード線が断線したり、電気信号をうまく伝えられなくなったりした場合には
・リード線を追加したり、交換したりする
ことがあります。

ペースメーカー装着者がスマホを使用する際の注意点

ペースメーカー装着者がスマホを使用する際の注意点

スマホを使用する際は、
・ペースメーカー本体から約15cm離して使用する
ことが推奨されています。
また、スマホのカバーにマグネットが使われている場合には、磁石の影響が出ることがあるため、
・マグネット部分を本体から「こぶし1個分」程度離して使用しましょう。

ペースメーカー装着後の注意点

ペースメーカー装着者がスマホを使用する際の注意点

磁気を帯びたもの

ペースメーカー本体は磁石の影響を受けることがあります。
身近なものでは、
・マッサージチェア
・全自動麻雀卓
・金属探知機
・アマチュア無線機
などで、電磁界の影響を受ける可能性があるため、使用は控えましょう。

また、強力な磁石では、
・ペースメーカー本体の約15cm以内に近づけると影響が出る
とされているため、磁石類をペースメーカー本体に近づけ過ぎないように注意が必要です。

家電製品はほとんど使用可能ですが、
・スマホ:本体から約15cm離す
・IH調理器など:本体から約60cm離す
ことが推奨されています。

電流が流れるもの

体にごくわずかな電流が流れても、ペースメーカー本体に影響を及ぼすことがあります。
使わない方がよいものの例
・体脂肪計
・低周波・高周波治療器
・電気風呂

通常は使用可能とされるもの
・ホットカーペット
・電気毛布
・電気こたつ
・電動工具類
これらは体に電流を流すわけではないため、通常は使用してかまいませんが、念のため、取扱説明書や主治医の指示に従うようにしましょう。

電波を発射する機器

スマホやモバイル回線など、電波を発する機器は日常生活の中に多くあります。
・スマホ:ペースメーカー本体から約15cm以上離して使う
・スピーカー内蔵のノートパソコン:本体からこぶし1個分程度離して使う
ようにしましょう。

また、
・ワイヤレスカードシステム(駅改札の電子マネー決済など)の読み取り部
・RFID読み取り機器のアンテナ部
からは、約12cm以上離すようにします。

電子商品監視(EAS)機器やゲートタイプRFID機器(お店の出入口のゲートなど)は、
・立ち止まらず
・できるだけ中央を通って通過
するようにしましょう。

詳細は、
・総務省
・日本不整脈心電学会
などのホームページにある以下の文章にて確認できます。
・『知っていますか?「植え込み型医療機器」をより安心して使用するためにできること』(総務省)
・『心臓植込み型電気デバイス(ペースメーカ、植込み型除細動器)日常使用する携帯機器における注意事項(患者様用)』(日本不整脈心電学会)

「ペースメーカー」についてよくある質問

「ペースメーカー」についてよくある質問

ここまでペースメーカーを紹介しました。ここでは「ペースメーカー」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

ペースメーカーを入れると身体障害何級になりますか?

大沼 善正 医師

身体障害者手帳の等級は、一律に決まっているわけではなく、1級・3級・4級のいずれかで判定されます。
判定の基準は、
・心臓の働き(心機能)
・ペースメーカーへの依存度
・日常生活でどの程度活動が制限されているか
などがあります。
ペースメーカーを植え込んだあとは、原則として植え込みから3年以内に再認定が行われます。
その時点の身体活動能力に応じて等級が見直されます。
なお、
・先天性心疾患が原因
・若い時期からペースメーカーを植え込んでいる
といった場合など、条件によっては1級と認定されることもあります。

編集部まとめ

ペースメーカーは主に、脈が遅くなることでめまい・ふらつき・失神・息切れなどの症状があり、生活に支障が出ている人に使用されます。脈が遅いというだけでは、必ずしもペースメーカーが必要となることはありません。またペースメーカーが必要となり植え込まれた後も、ほとんどの場合、植え込む前と同じように過ごすことができます。
ただし、職種や使用する機器によっては注意が必要な場合もあるため、具体的な制限については主治医と相談することが大切です。
めまい、ふらつき、失神、息切れがある場合や、脈が遅いと感じて気になるときには、医療機関を受診するようにしましょう。

「ペースメーカー」と関連する病気

「ペースメーカー」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

心筋梗塞心不全

心筋症

心房細動

洞不全症候群

房室ブロック

ペースメーカーが必要な疾患の多くは心疾患が原因です。徐脈による症状がある場合には循環器内科を受診しましょう。

「ペースメーカー」と関連する症状

「ペースメーカー」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

失神

けいれんめまい

息切れ

むくみ

疲れ

徐脈性不整脈は、めまい、ふらつき、けいれん、失神など脳虚血症状を起こすことが多く、循環器疾患として診断されにくいことがあります。「いままでとは違うめまいがある」、「何度も倒れそうになる」など、疑わしい症状がある場合には、早めに医療機関を受診して心電図やホルター心電図などの検査を受けることをお勧めします。

参考文献

不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)(日本循環器学会/日本不整脈心電学会合同ガイドライン) 心臓植込み型電気デバイス(ペースメーカ、植込み型除細動器)日常使用する携帯機器における注意事項(患者様用)(日本不整脈心電学会)

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配信元: Medical DOC

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